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ついにベールを脱いだ「新型トライデント」。同排気量、同価格帯「ストリートトリプルS」を単にネイキッドにするだけかと予想していましたが、スリッパークラッチ、フルLEDライト化、ウインカー自動キャンセル、カラー液晶メーター、低めのシート高と物足りなかった穴を見事に埋め、さらに価格が979,000円と低価格を達成する素晴らしいモデルとなりました。
全てが高次元。他海外メーカーであれば、利益乗せ乗せで130万から150万円で売ってもおかしくない内容となっています。今回の記事では自分的最高ポイントをまとめてご紹介いたします。
目次
選べる4カラー
「ストリートトリプルS」はカラーを1色にすることでコスト削減を図っている印象でした。
当然低価格帯のトライデントもその戦略でいくと予想していましたが、なんと4色展開。
「低価格、高性能商品でシェアを取りにいく戦略」を本気でとっていることがうかがえます。
トライアンフがカラー展開する場合は、塗る色数が多くなるごとにオプション加算料金となり、高額になるのが普通です。しかし今回の新型トライデントは全カラー同価格という点が見逃せません。本気度が伝わってきます。
CRYSTAL WHITE
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SAPPHIRE BLACK
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MATT JET BLACK AND SILVER ICE
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SILVER ICE DIABLO RED
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保守的な人も、個性的なものが好みな人にも受け入れられるカラー展開です。
![](https://koen-g.com/wp/wp-content/uploads/2020/10/trident-660-7-644x362.png)
ビビットな色を入れてきたのはライバル「ヤマハMT-09」ユーザーを意識しているからでしょうか。
スリッパークラッチ装備
![](https://koen-g.com/wp/wp-content/uploads/2020/10/trident-660-2-644x362.jpg)
100万円を切って話題となった「ストリートトリプルS」には、実はこのスリッパークラッチは装備されていません。当然新型トライデントも見送られると思われたスリッパークラッチがなんと装備されていました。
「ある」のと「無い」のでは大違い。
ディーラーで「あり」の「ストリートトリプルRS」と「無し」の「ストリートトリプルS」を握り比べてみましたが、体感で「倍」は重さが違いました。
1800ccのハーレーぐらい重いと思います。
クラッチを握り比べただけで「あり」の「ストリートトリプルRS」が欲しくなったぐらいです(笑)。
私的欲しくなるバイクの最低条件をクリアしました。
フルカラーTFT液晶メーター
![](https://koen-g.com/wp/wp-content/uploads/2020/10/trident-660-3-644x362.jpg)
ついに、メーターがTFT液晶化しました!
現在ではタイガーやストリートトリプルRSというハイスペックで先進的なモデルのみしか搭載されなかったフルカラー液晶メーター。
これだよこれ!という気持ちにさせてくれます。
下の写真のようなストリートトリプルSのメーターは前時代的であったので、購買意欲が掻き立てられませんでした。
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このような一世代前のアナログメーターの時代ももうすぐ終わりになることでしょう。
私のスピードマスターもTFT液晶になってほしいです。
フルLEDライトとウインカー自動キャンセル
![](https://koen-g.com/wp/wp-content/uploads/2020/10/trident-660-4-644x362.jpg)
これが他メーカー、同価格帯の車両に見られない大きな進化かもしれません。
フルLEDは増えてきましたが、「ウインカー自動キャンセル」はバイクではまだまだ珍しい機能です。「ハーレー」は以前から標準ですが、国産だと「アフリカツイン」や「ゴールドウイング」ぐらいでしょうか。あまり知識が無いので出てきませんが、100万円程度のバイクで搭載されるのは初ではないでしょうか。
ウインカーの消し忘れ、たまにあります。道に集中しすぎるとついつい忘れて恥ずかしいことになるのですが、それを未然に防いでくれる最高の装備です。
シート高805mmとスリムな14Lタンク
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シート高は805mmで「ストリートトリプルS」よりも5mm低くなり足つき性が向上しています。
サスペンションがどれくらい沈み込むかでさらに変わると思いますが、足つきが良くなれば安心感が違います。
さらに絞り込まれた小ぶりなタンクがさらに足つきに貢献する可能性があります。
ストリートトリプルはタンク容量が17.4リットルとタンク容量が多く、ツーリングには最適です。しかし、実際にまたがるとタンクの存在感がありすぎて、足つき、その威圧感が初心者にとって恐怖を与える要素ともなりえました。
タンクが小さいと乗りやすい
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私の所有している「ボンネビル スピードマスター」はタンクが12リットルと排気量が1200ccの割にタンクのサイズは小さいです。
一方で、足を下ろした時にタンクの幅やボリューム感が全く干渉しないので足つきはシート高の数字以上に良く感じます。
トライデントは免許取り立てで運転に不慣れでも、ファーストバイクとしても最適と言えます。
3気筒エンジン!わずか3600回転で最大トルクの90%を発揮!
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3気筒エンジンは2気筒と4気筒のいいとこ取りとも言われる優秀なエンジンです。4気筒のように高回転への吹け上がりが良く、加えて低速トルクも犠牲にしない。さらに音は太く厚みのある音がするのが特徴です。
今回のトライデントに搭載されるエンジンはストリートトリプルSのエンジンそのままではなく、より街中で扱いやすくチューニングされています。
ストリートトリプルSのエンジンスペック
- 95.2馬力を11,250回転で発揮
- 最大トルクは9,250回転で66Nm
新型トライデントのエンジンスペック
- 81馬力を10,250回転で発揮
- 最大トルクは6,250回転で64Nm
これを比べればより「速い」を追い求めた「ストリートトリプルS」との設計思想が違うことが良くわかります。
さらに最大トルクの90%を3,600回転から9,750回転で発揮します。
これをみるとあえて回す必要は無いですね。3,600回転以上回す時は、むしゃくしゃした時だけで十分です。
低回転で低燃費な走りができることでしょう。
欠点はタンク容量と好みが別れるデザイン
100万円を切る価格帯でできる最高のバイクをトライアンフはリリースしたわけですが、バイクは趣味の世界。9割見た目で判断されるのが普通です。
デザインは?
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欠点をあげるとするならば、このデザイン。ホンダ「CB650R」とトライアンフのモダンクラシック思想を足して2で割ったような流行りの台形デザイン。
かっこいいけど目新しさの無い、普通のストファイっぽいという感想。何かストリートトリプルのような独特感が無いデザイン。「悪く無い!」っていう感想に止まりそうです。
タンク容量14リットル
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スピードマスターが12リットルなので、14リットルでもまずまずかなとは思います。しかしストリートトリプルが17.4リットルだったらもっと入ってもいいなとは考えてしまいます。
しかし、低速トルクがあり高回転まで回す必要が無く低燃費が期待できるので、タンク容量は意外と気にならないかもしれません。
3,000回転ぐらいで走れればリッター23kmぐらいいくかもしれませんね。
トライアンフが放つ、欲しい機能てんこ盛りバイク。スペックだけ見れば買いだが、そこは趣味の世界。それだけじゃ無いんだという人もいると思います。
実車を見れる日が待ち遠しいです。
みなさんの参考になれば幸いです。
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