日産 フェアレディZ Z34に試乗してきました。まず、ハンドル操作が重く感じるため運転はしにくいかもしれません。また、大排気量エンジンによる振動は強くはありませんが、ドクドクとV6エンジンの鼓動感を感じました。アクセルを踏み込むとスムーズに回るエンジンによってワープするような加速感を見せるので、公道ではアクセルにちょっと入力するだけで法定速度ギリギリの速度域になってしまうので注意が必要です。買って後悔しないためにも、メリット・デメリットを、年に数えるくらいしか車に乗らないペーパードライバーの視点でレビューしていくので参考にしていただければ幸いです。
目次
オリジナル動画で解説
良い点① デザイン
やはりスポーツカーは見た目が重要です。
このデザインの車に乗っているというだけで満足感があります。
流れるようなフォルムずっと見ていられますね。
良い点② 低速のコントロール性が良い
以前にトヨタ86に試乗したのですが、その時に困ったのが低速のコントロールでした。アクセルをちょっと踏むだけでグンっと前に出る感じが自分と合わなかったのです。
一方フェアレディZはアクセルを軽く踏むだけでは急激に前に出ることはありませんでした。
低回転時のトルクが薄いと評価されるようですが、ペーパードライバー的にはこちらの方が安全で乗りやすいと感じました。
良い点③ シート裏の小物入れ
フェアレディZは2シーターなので空間が狭く感じられそうですが、シート裏に小物を置くスペースがあるため窮屈感がそこまでありませんでした。
振り返ってちょっとした小物を置けるのは便利に感じました。
悪い点① ハンドルが重い
今回の試乗で最も驚いたのがハンドルの重さです。
かなり腕が疲れました。現代の車なのでパワステは入っているかと思われますが、無いのかなと思わせるぐらい重いです。
低速での切り返しや右左折は結構大変では体力を使います。
また、段差を乗り越えた時にハンドルが取られる感覚も怖いです。
段差の上を走るとハンドルがぶれる感覚がします。
ハンドルの重さは、直線を高速で走る際にその恩恵を受けられましたが、街乗りは不向きのように感じました。
悪い点② 凶暴な加速感
悪い点というよりかはペーパードライバー的ビビリポイントとして述べさせて頂きますと、加速感が怖すぎます。
アクセルをグッと踏み込むとワープするような加速感を見せます。
スポーツカーとしては当然ですが、あまりの体験に絶句しました。
悪い点③ 浅いトランクルーム
エンジンはフロントに載っているモデルなので、リヤのトランクスペースは広大かと思いきやそうではありません。
後輪駆動のため、その駆動装置類がトランクルーム下に搭載されている関係で、積載スペースは浅くなっています。
さらにサスペンション機構と思われる張り出しがあり、四角く大きなものは載せられなさそうです。
悪い点④ ミラーの死角目視がしにくい
やはりスポーツカーは剛性が大事ということでピラーが太く作られています。
その関係で斜め後ろには窓がありますが、運転席側はその太さで見えず、助手席側はさらに助手席のヘッドレストが重なるため見えません。
ミラーの死角は本当に怖いですから、車線変更の際にはお気をつけください。
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まとめ:スポーツカーとしては良いが街乗りはちょっと辛いかも
今回試乗してみて思ったのは、リラックスしては乗れないということです。
アクセルの加減には気を使い、ハンドルは重く、後方の視界が悪い、さらに燃費は8.5km/Lということで通勤や毎日の普段使いには労力を要します。
しかし、「スポーツカーというロマンに乗りたい」という方には大好物な車であることは間違いありません。
かっこいいデザインに剛性感のあるボディ。そして異次元の加速感を日本車の価格帯で手に入れられるわけですからロマンに乗りたい方には絶好のチョイスとなることでしょう。
2022年には新型のフェアレディZが発売されるということですので、これからも目が離せない車となることでしょう。