スズキ新型カタナの2022年モデルが発表されました。競合各社はカラーチェンジのみのモデルチェンジが多いところ、今回のカタナの2022年モデルは中身のマイナーチェンジも施した新モデルが登場しました。
重量(215kg)やシート高(825mm)に変更はありません。
カラーはマットグレーと、マットブルーの2色です。伝統的なシルバーとブラックモデルはあえてラインナップ落ちしてより現代的なカラーでファンの心を掴んできました。性能面ではユーロ5の排ガス規制に対応するための改良が施され、さらにアシストスリッパークラッチや5モードになったトラクションコントロールなど性能面でも様々な変化が起きているので、「私的気になった変更点」を紹介していきましょう。
目次
変更点① カラーは2色!
メタリック マット ステラ ブルー
最近のスズキさんは「分かっている!」と言っても良いでしょう。最近はGSX-S1000にモダンなグレーモデルをラインナップに入れるようになるほど、センスが研ぎ澄まされているスズキさん。
この2色はカッコ良すぎます。どちらでも満足できますね。
ちょっと赤ホイールはいらなかったかなという感じですが、ゴールドのフロントフォークはさらに高級感が漂います。
個人的にはグレーで赤キャリパーのオプションを入れたい気分です。
変更点② エンジン特性の変化
新カムシャフトプロファイル、新バルブスプリング、新クラッチ、新エキゾーストシステムなどのアップデートにより、最高出力をさらに向上させ、ユーロ5排出ガス規制をクリアしながら、全体的な性能バランスを向上させています。
つまりは、ユーロ5の排ガス規制に対応させるためにエンジンのチューニングを変えているようです。
上のグラフを見てみると、、、あまりよくは分かりませんが最大トルクは先代の方がありますが、低速トルクは2022年モデルの方が上がっているということになります。
変更点③ ハンドルがラバーマウントされ振動軽減
これには驚きました。ハンドルのステム部分にラバーを忍ばせることで振動軽減を図っています。とても面白い機構です。
変更点④ メーターディスプレイの色
今回のディスプレイは残念あがらカラーTFTにはなりませんでしたが、色が変わるようになりました。
夜間の視認性が上がるようにオレンジっぽくなる色に変化します。
変更点⑤ トラクションコントロールが5モード化
電子制御がパワーアップしたのが今回のマイナーチェンジの売りでもあります。
残念ながら6軸IMUが新たに追加されることはありませんでしたが、トラクションコントロールが先代の3モードから5モードへと増えました。
そんなにあって使うかどうかは分かりませんが、ロマンとして嬉しいところです。
変更点⑥ スリッパークラッチに「アシスト」がついた!
2022年モデルのKATANAに搭載された「スズキ・クラッチ・アシスト・システム(SCAS)」は、先代のスリッパークラッチに加えてアシスト機能を導入しています。
そうなんです。先代はアシスト機能がついていなかったので若干重く感じたはずです。
このアシスト機能はクラッチレバーの操作力を約20%低減する優れものですのでこのモデルチェンジはありがたいですね!
変更点⑦ クイックシフターがついた!
クイックシフターがついたのも嬉しいところですね!
ちゃんとブリッピングシフトダウン機能も付いているということなので、雑なシフトダウンでも自動で回転数を合わせてくれます。
長距離ツーリングが楽になりそうです。
残念ながら欲しかった機能も言いたい!
最後に私的、もっと頑張って欲しかったところを勝手に言っていきましょう。
まずは「燃料タンクの拡大」でしょう。2022年モデルの燃料タンク容量は先代と変わらず12リットルです。
もちろんデザインとの兼ね合いもありますが、燃費があまりよろしくない4気筒モデルで12リットルのツーリングはどこか心もとない気がします。もちろんこまめに給油すれば良いのですが、そこは趣味の世界ですからもっとあったほうが精神的心強くなると思います。
次に「クルーズコントロール」でしょう。
カタナはライドバイワイヤなのですから技術的には可能です。Vストローム1050だったり、レブル1100で搭載してあったりして、最近の100万円以上のバイクには搭載されることの多くなった機能です。
技術的には珍しくはないものですのでちょっとのコストで搭載できそうですが、追加がなかったのは残念です。
2022年モデルはサイズや重量(215kg)に変更はありません。新しい機能を盛り込んで重量そのままは賞賛に値するでしょう。
実物の色を早く見てみたいものです。