ホンダ「CBR250RR」2020年モデルといえば250ccとは思えない性能、価格で話題です。馬力が「41馬力」と、排気量が上の「CBR400R」と比較すると「5馬力」しか差がありません。さらにアシストスリッパークラッチ、スロットルバイワイヤーによるモード切り替えを備えと、250ccクラスのイメージを超えた装備のハイクラス250ccモデルです。
目次
価格
カラーによって価格が異なります。
821,700円(税込)
グランプリレッドのみ854,700円(税込)
デザイン
やはりこの顔つきは迫力があります。
LEDデュアルヘッドライトによるこの顔つきがCBR250RRの特徴です。他のCBRよりも尖ったデザインをしています。
ヘッドライト、テールランプ、前後ウインカーはLEDになりました。
細かいディティールがかっこいい!
このカウルの通気口が男心をくすぐるデザインとなっている。
通気口がカーボン調の柄になっていて、よりスポーティーなイメージを与えています。
ポジション
前傾はきつめです。ハンドルにもたれ角がついていてより低い姿勢になります。
インプレ記事や動画をみると「カワサキ ZX25R」よりも前傾はきついとのことです。
普通の250ccクラスのバイクだと思うと痛い目に合いそうです。腰と肩が。
足つき
シート高は790mmと高すぎず低すぎず。
身長168cmの私だと両足の前半分がつく感じでした。かかとが少し浮くぐらいです。
シート幅は広くなく、絞り込まれていて足つき性に貢献しています。
エンジンスペック・燃費
最大馬力は41馬力を13,000回転で発生。
最大トルクは25N.mを11,000回転で発生。
2気筒ながら回してパワーを絞り出すタイプ。CBR400Rにはトルクでは及ばないが、最大馬力では差が5馬力と肉薄する性能を誇ります。
燃費はWMTCモードで27.0km/L。
スポーツに振っているとはいえ、燃費はいい感じに出ているようです。
コックピット周り
フルデジタルメーターを採用。
スイッチ周りは通常のスイッチに加えて「ラップタイマー」と「モード切り替え」のボタンが増えています。ホーンのボタンは相変わらず大きいタイプです。
モード切り替え
250ccバイクながらスロットルバイワイヤーを採用することで走行モード切り替えがあるのが特徴です。
電子制御のスロットルバイワイヤシステムを活かし、好みに合わせて選べる3つのライディングモードを設定。エンジンパフォーマンスの向上にともない各設定値の最適化を行っている。
https://www.honda.co.jp/CBR250RR/powerunit/ HONDA公式サイトより
〈Sport〉 オールラウンドにスポーツ走行が楽しめる標準モード
〈Sport +〉 レスポンス重視の力強い加速感を強調した走行モード
〈Comfort〉 タンデム時などに適した、乗り心地重視の走行モード
各モードへの切替えは、左ハンドルの「モードスイッチ」で操作。モードの切替えは走行中でもスロットルグリップを全閉にすることで可能。選択されたモードはメーターの液晶パネル右側に表示される。
アシストスリッパークラッチ
250ccクラスながら「アシストスリッパークラッチ」を装備しています。
クラッチ操作はかなり軽く感じました。CBR400Rと同じく自転車のブレーキぐらいの軽さに感じました。
フロント足まわり
倒立フォークにブレーキは標準的なニッシン製の片押し2ポッドキャリパー。前後ABSのブレーキシステムを搭載。
シングルのウェーブタイプのブレーキローターを装備しています。
本格スポーツタイプバイクにもかかわらず、非常にオーソドックスな扱いやすいタイプ。
「カワサキ ZX25R」のようなモノブロックキャリパーのようなガツンと効くタイプではありません。
車重が168kgとかなり軽量なのでこのぐらいでも十分なのでしょう。
300kgを超えるハーレーのビックツインでも、シングルディスク片押し2ポッドキャリパーモデルが存在するので、シングルでも技術的には十分なスペックなのでしょう。
クラスを超えた装備と鋭い加速感
CBR250RRがデビューした当時は、80万円を超える250ccを誰が買うんだ!なんて言われていましたが今ではすっかり定着しました。何も違和感がありません。
なぜかを考えた時に、そこに「価値」があるからです。
250ccを超えたデザイン、質感。
アシストスリッパークラッチ、ワイドバイワイヤー、モード切り替え。
エンジン性能。馬力。
250cc4気筒「カワサキ ZX25R」とよく比較はされますが、2気筒ならではの低速からの加速感はこちらが上でしょう。
4気筒250ccは4000回転を超えてやっと前に進み、6000回転を超えてやっと加速し始めるようなので、街乗りのしやすさはこのCBR250RRの方が上です。
オプションでクイックシフターも装備できるようなので、より楽しさが増すことでしょう。
前傾のポジションはきついですが、手軽に本格スーパースポーツバイクを所有したい方におすすめなバイクです。
みなさんのバイク選びの参考になれば幸いです。
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