SHOEIからこれまでありそうで無かったネオクラシックヘルメット「Glamster(グラムスター)」が発売。
特徴はクラシック感のある真ん丸なデザインに、エアベンチレーションを組み込むことでヘルメット内の通気性を確保したこと。クラシックなデザインのヘルメットは数多あるが、デザインだけで、安全性や快適性は考慮されていない安物が多かった。
ライバルはアライの「ラパイド ネオ」ぐらい。打倒アライとして満を持して登場した印象だ。
今回発売の「グラムスター」はエアベンチレーションが確保され、夏でも快適に乗れる貴重なモデルだ。アライの「ラパイド ネオ」との比較も含め紹介したいと思う。
目次
エアベンチレーション
エアベンチレーションは2箇所。
おでこと口元から走行風を取り込み背面から排出する。
デザインを損ねない通気口だ!
重さ約1200g!
AIMという軽量素材
(Advanced Integrated Matrix)強靱なガラス繊維を基に、あらかじめ3次元形状とした有機繊維を複合積層化。高い剛性を確保しながらも軽量化を可能とした、SHOEI独自のシェル構造。
https://www.shoei.com/ 公式ホームページより
AIMという素材を使用することにより「強度」と「軽量」さを確保している。
帽体が一回り小さい
軽量の理由として、使用している素材面積が少ないことが挙げられる。
SHOEIの他のフルフェイスヘルメットを比べても一回り小さい大きさだ。
SHOEI GT-AirⅡと比較すると
サイズ表を見ると横幅はほぼ同じ。
しかし、前後長が約5cm、高さが約2cm低い。
機能的なシールド
視界が広い
視野角が180度あるくらい視野が広いらしい!
進路変更も恐怖感がない。
シールドの開け方
つまみを下(自分から見て右側)に引っ張ってから上げる。
シールドを一番下まで下げるとロック機構が作動し、このロック解除の操作をしないと開かなくなる。
ピンロックシールド対応
クラシックタイプでありながら、曇り止めの「ピンロックシート」が標準で付属する。
正直、これがないと怖くてフルフェイスをかぶれない。
アライのラパイドネオは別途取り付けしなければならないのでかなりお得な装備だ。
シールド脱着はネジで
SHOEIのフルフェイスヘルメットは工具不要でシールドを外せるのが便利であったが、グラムスターはドライバーでネジを開けることで脱着が可能。
実は、10円玉などの「コイン」でネジが回せるようになているので、出先で外したい時は工具を持ち歩く必要はない。
ネジをうっかり落としたら終わりという噂はある。無くさないように落ち着いて作業しよう。
フルフェイスならではの安全性
JIS規格はクリア!
日本だと何かと気にされる安全規格「JIS規格」世界的な安全基準よりも品質が高くないとクリアできない規格とされている。
Araiはその上を行く「SNELL規格」という硬い規格を設けているが、個人的には「SNELL規格」だから助かったという事故は少ないのかなとは思う。SHOEIのヘルメットで助からない事故はもはやAraiでも助からないだろう。
E.Q.R.S.という構造
「E.Q.R.S.」とは事故をした時に第三者が安全にヘルメットを脱がすことができる脱着機能。
普通自分でヘルメットをかぶる時首元に頭をネジ込む感じで入れると思う。その圧迫感で事故者から脱がせると余計に患者を重症化させてしまうかもしれない。
この機能はチックパッドに装着されている「赤いリボン」を引くことでチークパッドを引き出すことができるので、安全にヘルメットを脱がすことができるのだ。
ライバル「Arai ラパイドネオ」との比較
当然のことながら、ライバルは「Arai ラパイドネオ」!
ちょっと詳しいとそれぞれ「らしい」形をしているのだが、正直、バイクに興味のない人から見たら同じ形に見える。
デザインの好みで選べば良いのだが、機能面で2つ勝利ポイントを発見した!
重量!
公式発表はないが、ラパイドネオは「約1550g」一方、グラムスターは「約1200g」でグラムスターの圧勝。
相当軽い!
ラパイドネオは「GT−Air」並だ。
その反面、安全性は「SNELL規格」をクリアしたラパイドネオの方が有利。そして硬い。
ピンロックシールド無し!追加費用あり!
ラパイドネオはピンロック用の別売りシールドを取り付け、さらにピンロックシートも買って取り付ける。合計6千円ぐらいプラスでかかる。
↓「VAS-V MVシールド」という商品(クリア・スモーク・セミスモークあり)
↓ピンロックシート「マックスビジョンピンロック 120 クリアー」
グレーがかっこいい!
個人的に欲しいのは「グレー」。
よくあるブラックやホワイトの車体、さらに「ネオクラシック」な車体にはよく似合う。
バイクにはかっこつけて乗るものだ。
なかなか良いヘルメットがないと、迷っている人には非常におすすめなヘルメットである。