トライアンフの珍しい「3気筒アドベンチャーバイク」。
「タイガー800」が進化して「タイガー900」となった。
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排気量と電子制御がパワーアップ!
排気量は「800ccから888cc」とアップ。
その他には電子制御的なところが進化したらしい。
フルカラー液晶モニター、コーナリングABS、コーナリングトラクションコントロール、フルLEDライト、クルーズコントロール。
その他20リットルタンク、ブレンボのブレーキキャリパー、グリップヒーターなど快適で安全装備が全グレード標準装備。
そんな豪華装備がついて、乾燥重量が194〜198kgと軽量だ。
そして顔つきがかっこいい。
そんなことよりグレードが「GT」「GT Pro」 「RALLY」 「RALLY Pro」と4種類のラインナップで日本発売されることとなった。公式サイトを見ても、いまいち違いが乱立していて分かりにくい。
前回、スズキの「Vストローム1050」の発表からアドベンチャーバイクに持ち始めた私としてはその違いを知りたいということで、「私的重要な違い」を比較してみた。
全てではない。全てを追うのは現状難しい。
目次
TIGER900 GT
まず「GT」モデルだが、こちらは街乗り、オンロード、長距離ツーリングを目的としたモデル。
外見上の特徴は「キャストホイール」で「オンロードタイヤ」を履いている点だ。
カラーリングで赤「コロッシレッド」の設定があるのも特徴。
TIGER900 Rally
「RALLY」モデルはオンもオフもいけるいわゆる「デュアルパーパスモデル」
外見上の特徴は「ゴールドのフロントフォーク」、「スポークホイール」で「ブロックタイヤ」を履いている点だ。
カラーリングで緑「マットカーキグリーン」があるのもRALLYだけ。
サスペンションの違い
「GT」はMarzocchi製!
GTシリーズは前後プリロード調整機構付きMarzocchi製のサスペンションとなっている。正直、バイク初心者な私はMarzocchi製と聞いてピンとこない。
「Pro」モデルは後輪のみサスペンションが電子調整機構付き!
GT ProモデルのみTFT液晶画面でリアサスペンションの調整ができる。
4つの負荷設定と9つの減衰設定が可能。
ちなみにRally Proには電子制御サスはつかない。
RALLYはShowa製!
RALLYシリーズは前後共にShowa製手動でのプリロード調整機構付きサスペンションだ。
RALLY Proも前後共に「手動調整」な点に注意だ。
シート高
タイガー900全車種シートの機構を調整すれば20mmローダウンが可能だが、モデルによって初期設定が異なる。
GT/GT Proは810mm-830mm
RALLY/RALLY Proは850mm−870mm
RALLYはオフロードに振っているのでシート高はかなり高い。
「Proにのみ」ついてる機能
MY TRIUMPH コネクティビティ内臓システム
Bluetooth接続によるスマートフォンとの連携機能だ。電話に出たり、ナビを表示させたりできる。
また、GoProと接続することができ、撮影開始、終了などの操作がバイク側の操作でできる。
ちなみにナビは「Googleナビ」な訳だが、地図が出るわけではなく、「方向のみ画面表示」、スピーカーをつなげればナビ音声が出る仕様なので、正直いるかどうかはわからない。
クイックシフター
シフトアップとダウン両方に対応するクイックシフターを装備。
全車種トルクアシストクラッチでクラッチは軽いはずだが、あると便利。
シートヒーター(タンデムシートも!)
「グリップヒーター」はタイガー900全車種に標準装備なのだが、寒い冬はあると最高に嬉しい「シートヒーター」。
さらに「タンデムシート」側までヒーターがある。素晴らしい。
これで多くの人が荷物も温めることができるであろう。
ライディングモード
「無印」は4種類のライディングモード!
「Road」「Rain」「Sport」「Off-Road」。これで十分な気はする。
「GT Pro」は5種類のライディングモード!
「Road」「Rain」「Sport」「Off-Road」「Rider-Programmable」。
ライダーが細かく設定できるモードが追加される。
「RALLY Pro」は6種類のライディングモード!
「Road」「Rain」「Sport」「Off-Road」「Off-Road Pro」「Rider-Programmable」。
空気圧モニタリングシステム(TPMS)
タイヤが適正な空気圧以下になると警告がモニターに出る空気圧監視システムが導入されている。
バイクを屋外保管している方や、冬場は空気圧が変化しやすいので便利だ。
バックライト付きスイッチハウジング
バックライト付きのスイッチ類。無印にはないらしい。細かいが便利。
普通のバイクはあってもなくてもだが、アドベンチャーバイクはスイッチが多いので、このクラスには夜間走行時にあるとすごく助かると思う。
ちょっと惜しい点
ヒルホールドコントロール機能がない
コーナリングABSを装備している点から、おそらく6軸センサーが入っていると思われる。
Proモデルの価格が、乗り出し200万円弱である点を考えてもヒルホールドを入れて欲しかったなと個人的には思う。
スズキのVストローム1050は150万以下で入っているのでそう思う。グリップヒーター、シートヒーターはないのでなんとも言えないが、ツーリングは楽になるのになと思う。
みなさんの参考になれば幸いである。