そもそもバイクの免許をとったきっかけはハーレーであったが、紆余曲折あり興味はトライアンフというイギリスのメーカーへ。
ブリティッシュなスタイリッシュで知的なデザインが男心をくすぐる。
トライアンフといえば、ボンネビルが有名だ。
そして2017年頃にとりわけ話題になったのは「ボンネビル ボバー」。
あの無駄を削ぎ落としたスタイリングに心奪われた者も多いだろう。
完全なるソロシート。純正オプションのサドルバッグがないと荷物は積めない。実用性はないが、バイクカスタムの頂点にいるようなスタイルが市販されるというのは衝撃であった。
欲しいが、荷物は身に付けたくない派の私にとっては大問題。一旦見送ったところで発表されたのがボンネビル スピードマスター。
厳密にいうと「ボンネビルボバー ブラックの派生モデル」ともいうべきモデル。
ライトがLEDになり、クルーズコントロールも付き、前輪が16インチホイールでさらにブレーキがブレンボのダブルディスクになったのが、ボバーブラックの大きな特徴だった。
それに加えスピードマスターでは、タンク容量が9リットルから12リットルに大きくなりタンデムシートがついた、よりツーリングに適したモデルへと進化したのだ。
ライディングポジションも足を前に投げ出すフォワードコントロールになり、さらにハンドルが手前にくるビーチバーとなった。
これによりゆったりとしたクルーザースタイルな楽なポジションになったのもスピードマスターの特徴。
まさに実用性と美しさが高次元で融合しているモデルだ。
純正アクセサリーも豊富で、やろうと思えばメッキパーツを全てブラックアウトすることもできる。
オプションで用意されている茶色のレザーシートはかっこいいので、いつの日かやりたいと思う。
ソロシートもかっこいい。高いが。
納車日の風景。2台のスピードマスターがオーナーの受け取りを待つ。
2018年の秋に購入したが、この時期にディーラーに行くと、納車準備を終えて展示してある車種はスピードマスターが多い印象であった。それも白黒のカラーばかりだ。
この白黒カラーは、3種類の中で最も高級感を演出してくれる。
また、またがった時に見える前に伸びる白いラインが、遠くへ自分を導いてくれるような不思議な感覚を与えてくれる。
とても良いバイクだ。
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