ハーレー2021年モデルが2021年1月19日(日本時間20日深夜)に約半年遅れで発表されました。結果はほぼ「カラーリング変更」のみと言っていいでしょう。注目は新色「スネイクヴェノム」と「ミッドナイトクリムゾン」です。
期待していたソフテイルにトラクションコントロールが搭載されたり、ローライダーSのような限定モデルのような特別な車両が発表されたりすることもなく、2021年モデルは少し期待はずれな印象です。
それではファミリーごとに見ていきましょう。
目次
ストリート(スポーツスター)ラインナップ
アイアン883やフォーティーエイトでおなじみの「スポーツスター」は現在「ストリート」という名前に昨年頃から変更されています。こちらは事前の噂通りに3車種のみです。
- IRON 883
- IRON 1200
- FORTY-EIGHT
スポーツスターでばか売れしているのはこの3車種だけだと思うので当然の結果でしょう。
アイアン883なんて2年前まで中古で100万出せば買えたのですが、もはや中古でも新車価格ぐらいする高値ぶりに困惑します。
公式ホームページには記載がないのですが、2021年モデルは「キーレス」仕様になっています。
クルーザー(ソフテイル)ラインナップ
おなじみ「ソフテイル」ファミリーは現在「クルーザー」と言われています。
残念ながら2021年モデルではセンセーショナルなモデルは出てきませんでした。
あのレジェンドモデル「ローライダー」は型落ちです。
売れるモデルに絞ったラインナップのようです。
ソフテイル注目点
- カラーリング変更
- ローライダーSが「ビビッドブラック」と「ミッドナイトクリムゾン」の二色へ
- STREET BOBのエンジン排気量が「107キュービックインチ」から「114キュービックインチ」
STREET BOB 114
今までは、200万円程度というソフテイルの中ではお手頃な値段、300kgを切る軽さで「ソフテイル入門用」「カスタムベース」という立ち位置にあったのが「ストリートボブ」でした。
しかし、「ソフテイルスタンダード」が昨年登場したおかげで、その役割がもろ被りというわけでエンジン排気量を大きくして差別化してきました。
さらにオプション設定だった「タンデムシート」が標準で付いてくるのが特徴です。
残念なことにタンクデザインのナンバーワンはダサいです。全色ナンバーワンが付いてきます。
ローライダーSに新色「ミッドナイトクリムゾン」が!
2021年モデルも継続販売されることが決定したローライダーS。2020年モデルはブラックとシルバーの2色でしたが、2021年モデルはブラックとレッド(ミッドナイトクリムゾン)の2色になります。
どうでしょうか。深い赤。いい!けど、ローライダーSはブラックなんだよなーとも言えます。
ちょっと旧車チックな暗い赤。実物が見てみたいです。
新色「スネイクヴェノム」とは?
分類するとグリーン系ですね。タマムシ色です。
上部が紫に見えます。塗り分けをしているのか、それとも角度や光の加減で色の見え方が変わるのか。実車に注目です。
ツーリング ライナップ
ツーリングファミリーは2020年モデルに「REFLEXディフェンシブライダーシステム」が搭載されて大革新が起きました。(ヘリテイジクラシックとロードキングのスタンダードモデルは非搭載)
つまり、トラクションコントロールやコーナリングABS、坂道発進アシストのヒルホールド機能などの電子制御です。
新たな新機能の追加は無いようで2021年モデルは「カラーリング変更のみ」となります。
スペシャルモデルのデザインが変更!
ロゴがバーアンドシールドへ
エンジンガードが低い!
エンジンガードがCVOモデルのように低くなり、より目立たなくなりました。
シルバーメッキモデルが追加!
スペシャルモデルでもクロームメッキモデルとオールブラックモデルが選べるようになりました。
よりミリタリー感のあるかっこいいカラーが追加!
注目はこの二色。「ガーントレットグレーメタリック」「デッドウッドグリーンデニム」です。
グレーと、マットグリーンということになりますが、なんとも言えないミリタリー感がいいですね。
この重さがなければぜひ乗りたいモデルです。
2021年モデルは総じてカラー変更
毎年夏頃に翌年のモデルが発表される中、コロナの影響で1月となった新製品発表会でした。
半年も遅れたのだから全車種トラクションコントロール搭載!のような革新的な新機能が追加されるかと期待しておりましたがそんなことはなく、新色の発表会ということになりました。
ハーレーは電子的なアップグレードを公に発表しない癖がありますので、若干のアップグレードはあるかと思います。
ディーラーさんが最近積極的にYouTubeで発信されているので実車情報に注目です。
スポーツスターではキーレスになったり、充電のコードが変更になったりしているようです。
さらに、ソフテイルでは新たにマフラー部分にO2センサーのような部品が追加されているようです。ユーロ5に対応させるために何か策を講じているのでしょう。
ハーレー初のアドベンチャーモデル。Pan Americaは2021年2月22日発表のようです。
また新たなハーレーに期待しましょう。
皆さんの参考になれば幸いです。