ニューバランスM576といえば「ニューバランスの決定版」。基本モデルはアッパーがスエードだがこちらはレザーだ。「コードバン」は馬革だが、モデル名だけで牛革を使用しているとのことだ。しかし革の柔らかさは一級品。とてもしなやかな履き心地で最高峰と呼ばれるのも納得である。今回は廉価版である「574」との比較も交えながらインプレしていこう。
目次
MADE IN U.S.A.
「576」モデルといえば生産国が気になるところらしい。
アメリカ製かイギリス製の2種類がある。
日本に入ってくるモデルはイギリス製が多いようだ。
シュータンのタグには、イギリス製だと「ユニオンジャック」が入っている。
一方のアメリカ製はシンプルに「MADE IN U.S.A.」とプリントしてある。
とてもシンプルだ。
ちなみにこのイギリス製とアメリカ製の製品は全て「ハンドメイド」で作られている。感激だ。
本革製特有の重厚感!
やはりコストがかかっている感がすごい。
厚みがある。そして革のツヤ感がいい。肌ツヤがいいとはこのこと。
いい革を使っている証拠だ。
かかとロゴの刺繍!
今時コストの掛かりそうな「NB」の刺繍が!
「574」は当然のことながらプリントで済ましている。
アッパーの革の柔らかには感動する!
「574」のインプレで「慣れることが必要ない靴」と称したが、「576」の革の柔らかさも同様に「慣れることが必要ない靴」だ。
一般的な革靴は、革に折り目がついて足の「クセ」がつくことで足に馴染んでいくが、この「576」は革が初めから柔らかいのでその必要がない。
アウトソール(底)のパターン
下が「576」、上が廉価版の「574」だ。
576の方が似ているが、迫力を感じる。
唯一の欠点
欠点を一つ挙げるとしたら、アキレス腱部分の高さであろう。かかとのホールド性能が高すぎるのだ。これは「574」とは全く違う設計思想である。
これが足に合わないと、アキレス腱部分の皮が擦れて、ズリむける。かかとが痛い!ってなるのだ。特にくるぶしソックスは履けなくなるだろう。
対策は中敷!
しかしこの問題は薄い中敷を1枚入れることで解決する。
かかとの位置を少しでも上にあげてあげればちょうどよくかかとにフィットするので、痛いと感じたら中敷を入れてみよう。
衝撃吸収材「ENCAP」からくる履き心地
カチッとした履き心地!
同じ「ENCAP」でも「574」は柔らかい履き心地であったが、「576」は芯のある感じだ。
ふかふかな感じではなく、適度な反発感を持たせることで、歩きやすくしている。
足の踏み込む力を前進する力へ変換しているかのようなしっかり感だ。
サイズ感は?
ワイズはDなので幅は狭い印象。574はユルい履き心地だったが、576はシュッとした印象だ。
人によっては0.5〜1cmサイズアップしてもいいかもしれない。
満足感の得られるスニーカー決定版といったところか。
ぜひ、この素晴らしいスニーカーで街をイキリながら歩いてみてはいかがであろうか。