スズキから4気筒メガスポーツツアラー「GXS-S1000GX」が発表されました。スズキの4気筒ツアラーモデルといえば、ややフルカウルスポーツタイプのGXS-S1000GTがありましたが、今回はそれを大きく上回る性能を持つモデルの登場です。
既存のGSX-S1000GTは、160万円弱でツアラーとしての装備は必要最低限、お手頃で手に入りやすい価格が魅力的でしたが、今回のGSX-S1000GXは、BMWのS1000XRやカワサキのヴェルシス1000などのようなヨーロッパでのアドベンチャー要素の強い車高の高いツアラーバイクの感じが詰まっています。
4気筒1000ccさらに電子制御サスを搭載。電子制御満載というハイスペック。あまりスズキでは見ないパターンの車両ですが、今回はコスト度外視していいものを詰め込んだ本気を見せてきた感じです。
1/18に日本発売価格が決定しましたので追加情報をお届けします!
目次
まさかの199万1,000円!
日本仕様の価格がやっと発表されました!
なんと価格は1,991,000円と200万円を切ってきました!
前後の電子制御サスペンションを搭載して200万円を下る車種は他にはないのではないでしょうか。
さらにETCも標準装備ですので、オプションでつけるものはほとんどないといっても良いでしょう。
日本仕様のシート高は845mm→830mmへ変更
ヨーロッパ仕様はシート高が845mmもありましたが、日本仕様は830mmで登場します。
ヨーロッパ市場を意識していることがよく分かります。いうても830mmですので日本では微妙な立ち位置でしょう。
欧州仕様の845mmのシートは日本ではコンフォートシートという立場でオプション販売されます。
ちなみに先日発表されたVストローム800のロード用無印モデル(シート高::825mm)に168cmの筆者がまたがってきましたが、スニーカーで両足設置せずプランプラン、厚底ブーツでつま先ツンツン程度でした。
スズキ車は快適性を高めるためにシート幅が広いモデルもありますので、830mmでも標準的な日本人体型の場合は結構ハードルが高いと思います。
前後電子制御サスペンションを初採用
大きなトピックとしては、スズキで初めて電子制御サスペンションを採用したということ。
ポイントなのは前後電子サスっていうことですね。リヤだけっていう車両も多く見られますが、フロントもなので高くつきます。
はい、これで200万円越え確定しました〜って感じですね。スカイフックサスペンションを搭載しているカワサキのヴェルシス1000SEが204万円なので、ワンチャンちょっと下げて200万円を切ってくるかもしれませんが、円安、物価高もありますので超えてくるかなーとは思います。
ニンジャ顔のヴェルシスと比較したら、こっちの方がかっこいいですしね。
スペック
- エンジン形式:DTB1・水冷・4サイクル・直列4気筒 / DOHC・4バルブ
- 排気量:998cc
- 圧縮比:12.2:1
- 最高出力:150馬力(11,000回転)
- 最大トルク:105N・m(9,250回転)
- トランスミッション:6速ギヤボックス(スズキクラッチアシストシステム)
- 燃費(WLTCモード):17.0km/L
1000ccのスーパースポーツと同じ排気量を誇るエンジンを搭載。
ちなみにエンジンスペックは「GSX-S1000GT」と同じです。
最高出力は150馬力です。1万回転近辺で最高出力・トルクを出すので、結構回してパワーを出すエンジンかと思います。
これが惜しい!って点
個人的に惜しい点を述べていきましょう。
「ヒルホールドコントロール」坂道発進アシストがついていない点です。
Vストローム1050にはついているやつです。
シート高830mmですと、私を含む一般的な日本人だと、両足つま先レベルで、さらに車重は232kgです。
私は820mmのトライアンフ タイガー900に乗っていますが、坂道発進は気を使います。このヒルホールドコントロールがあったらもう一段階安心感があるだろうと思います。
グレード的にもVストローム1050よりも上のランクの車両ですからつけて欲しかったものです。
あとは、「グリップヒーター」。オプション価格29,700円です。
やはりここでコストを削ったか、という装備です。もちろんオプションでは設定がありますが、ツアラーですから欲しかったところです。
あとセンタースタンドも、200万円周辺のツアラーならありそうな装備も省かれています。
グリップヒーターやセンタースタンドも意外と使わなかったりするので、欲しい人はオプションでということでしょう。
とにかく、電子制御サスペンションと電子制御モリモリの内容で、オプションでは変えようのない内面的な良い装備をいい価格で出したスズキさんはとてもすごいと思います。
皆さんの参考になれば幸いです。
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