スズキからVストローム800のDEじゃない無印モデルが新登場しました。
DEだと足つきが悪すぎて、デザインはカッコ良いので欲しいけど、扱う自信がないという理由で敬遠している私のような方も多いとおもます。
DEからの変更点としてはホイールサイズが小さくなってサイズが小さくなっているのがポイントです。
全長 / 全幅 / 全高がDEの2,345mm / 975mm / 1,310mmから、無印の2,255mm / 905mm / 1,355mmへ変更されています。
驚くべきことに全長が10cmくらい短くなっていますね。ホイールサイズとサスペンションの長さによるものでしょう。
高さに関してはスクリーンが大きく高いものに変更されているので全高だけが高くなっています。
フロントホイールがDEの21インチから19インチとなって、シート高が855mmから825mmとなり、見かけ上は日本人フレンドリーになったはずでした。
しかし、Vストローム800無印となってシート高がちょっと下がったとはいえ、身長168cmでは結局両足はつきませんでした。
展示車のカラーは、新しい「メタリックマットスチールグリーン」という、キラッとしているけどマットなグリーンという素晴らしいカラー。
それではロードタイヤとなって、いい感じになったVストローム800無印をじっくりと見ていきましょう。
目次
価格・スペック
価格は1,232,000円
ちなみにDEは1,320,000円ですので88,000円安いです。その代わりスポークからキャストホイールになったり、ハンドガードが無くなったりしています。
DEとは特にスペック上の変更点はありません。
- エンジン形式:水冷パラツインエンジン 270度クランク
- 排気量:775cc
- トランスミッション:6速
- 最高出力:82馬力(8500回転)
- 最大トルク:76N・m(6800回転)
- 燃費(WMTCモード):22.6km/L
- 燃料タンク:20L
フロント周り・ウインドスクリーンが巨大化
ウインドスクリーンが巨大化しているのがポイント。
DEの場合は結構小さ目のが装着されています。大きいのはオプション扱いでした。
高さと幅が大きくなっています。
フロントサスペンション・ブレーキ・19インチホイール
フロントサスペンションは倒立フォーク。ショーワ製のSFF-BP。調整機構付きです。フォークカラーがDEではゴールドでしたが、一般的なシルバーとなりました。
フロントブレーキはVストロームDEの片押し2ポッドのダブルディスクから、ラジアルマウントキャリパーと進化。
オフロードではあまり強力な制動力よりは扱いやすい片押し2ポッドでしたが、ロード用のより強力なストッピングパワーとなっています。
ホイールサイズはDEの21インチから19インチへ変更されました。タイヤサイズは110/80R19M/C 59V。パンクに強いとされるチューブレスタイプのタイヤです。
メーターはフルカラー液晶ディスプレイ
メーターはSUZUKIで標準となりつつある多機能でカラフルな液晶ディスプレイです。
スピードメーター、タコメーター、トラクションコントロールモード、オドメーター、デュアルトリップメーター、ギヤポジションインジケーター、水温計、外気温計、フリーズインジケーター、エンジン回転数インジケーター、平均燃費計(1&2)、瞬間燃費計、航続可能距離計、SDMSモード、ABSモード、クイックシフト(ON/OFF)、燃料計、時計、電圧計、サービスリマインダーを表示。また、アラートや警告を大きくポップアップ表示。タコメーターはエンジン回転インジケーターとしても機能。任意に設定したエンジン回転数に到達すると、タコメーターバーの点滅でシフトチェンジのタイミングを知らせる。(4,000rpmから9,500rpmの範囲で250rpm刻みで設定可能)。デイモード(白)とナイトモード(黒)の表示モードを手動または自動で切り替えることができるので、時間や走行状況に関係なく可視性を最大限に高める。ディスプレイの両サイドには、ターンシグナル、エンジン警告灯(MIL)、ニュートラル、マスターウォーニング、ハイビーム、トラクションコントロールシステム、水温警告灯、ABS警告灯、油圧警告灯、バッテリー充電警告灯を認識しやすいレイアウトで表示。
https://www1.suzuki.co.jp/motor/lineup/dl800rqm4/?page=detail
メーターのサイドにUSB-Cの充電口を備えています。
ハンドルスイッチ
右側はキルスイッチ一体型のスタータースイッチとハザードのみ。
スロットルは電子制御スロットルです。
左手側はモード選択スイッチや選択操作スイッチ、ウインカー、クラクション。
ミラー右側の黒い長方形はヘルメットホルダー。こちら標準装備です。
残念ながら、ツーリングモデルにあったら嬉しいクルーズコントロールはありませんし、グリップヒーターも標準ではありません。
リッター未満の100万円越えのクラスならついていて欲しい機能でした。
タンクは20リットルの大容量
タンクはボディーカラーのマットグリーンでした。サラサラながらキラキラしていて不思議なカラーでした。
オフロードっぽいカラーですね。
サイドのシュラウドにSUZUKIロゴ。800はシュラウド先端に小さく描かれていました。
クイックシフター標準装備
クイックシフターが標準装備なのが、SUZUKIの800シリーズの特徴です。
クルコンもグリップヒーターも無いけど、クイックシフターはあります。確かに林道だとこっちの方が乗りやすくはなりますね。
シート
シートは無印専用のローシートかはわかりませんが、結構えぐれている感じがして、シート高を下げている感じです。
オプションで20mm下がるローシートは設定があります。25,520円。
サイド・リヤキャリア
リヤのフレームはシルバーとなって存在感を出しています。ちなみにDEのリヤフレームはブラック塗装です。
標準のリヤキャリアには荷かけフックが4隅に見えますね。
マフラー・リヤサスペンション・リヤホイール
マフラーは大きなサイレンサーのもの。DEと同じで、2-into-1エキゾーストシステムです。
リヤサスペンションは調整機構付きのモノショック。
リヤホイールは17インチです。リヤ17インチなのは800DEと同じです。
タイヤサイズは150/70R17M/C 69Vのチューブレスタイプでオンロード用のタイヤを履きます。
気になる足つき・168cmでは厳しい
主観の写真となっていますが、解説しますと、両足はプラプラ状態です。
スニーカーでしたので、ライディングブーツならつま先ツンツンでしょう。
不思議なことに片足だけであれば、片足べったりと着地しました。
シート高825mmは片足の時に発揮しますね。両足の足つきの悪さはシートは幅が広いところからくるのかもしれません。
ロード専用設計で門戸は広がった
確かにシート高が855mmから825mmへと低くなったことで、DEよりも乗りやすくなった人が増えたことは事実です。
168cmではちょっとまだ不安でしょう。
ロードよりになって、長距離用途のクルコンがつくかと期待しましたが、まだまだ先のようです。マイナーチェンジの際につくかもしれませんね。
DEと装備を比べてみると、ハンドガードはオプション扱いになりましたが、その代わり大きなウインドスクリーンが装備され、ロングツーリングは快適になるでしょう。
Vストローム800のデザインは好きだけど、足つきが不安だったという方には、この800無印はよりハードルが低くなったモデルかと思います。
さらにDEは全長が2.3mを超えていましたが、無印になって2255mmとなり、サイズ感もひと回り小さくなっていて扱いやすくなっているかと思いますので、いろいろな面で扱いやすくなっているモデルになりました。
皆さんの参考になれば幸いです。
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