ローライダーSは2022年モデルになり大きな進化を遂げました。2眼メーターの廃止、リアサスペンションの延長によるシート高の向上とリーン角の確保、そしてエンジンが排気量117キュービックインチのエンジンとヘビーブリーザー型のエアクリーナーへと変更となりました。
車両価格も240万円くらいから280万円以上へと価格も上がり、ますます高嶺の花となりつつあります。私の中でハーレーを買うならこれ!といつも思うかっこいいデザイン。今回はこの進化したローライダーSをじっくりと見ていきましょう。
目次
メーター位置の変化
やはり2022年モデルの一番の変更点はメーターの位置でしょう。
これまではタンクにスピードメーター、タコメーターが分離している2眼メーターでしたが、2022年モデルでは1ガンメーターでハンドルに取り付けられました。
アナログの針がタコメーターで、スピードはデジタルメーターで表示されます。
これで格段にメーターの視認性が良くなりました。以前、2020年モデルに試乗しました。その時に体感したのは、メーターの見辛さです。上段のスピードメーターはギリギリ視界に入ってきましたが、下段のタコメーターは下を向かないと見えない状態でした。回転数を確認するにはとてもリスクを犯さなければならなかったのです。
今回は前方を見るだけでスピードと回転数を確認できるので格段に運転がしやすくなりました。
足つき
シート高は2021年モデルのローライダーSと比較して20mmアップして、710mmです。
2020年モデルに跨ったり、試乗したことがありますが、身長168cmで足つきはギリギリカカトまでべったり着く感じでした。
20mmもアップしたのでさぞ足つきが悪くなっただろうと身構えていましたが、意外にも足つきの印象はあまり変わらず、カカトまで足は着きました。
サスの沈み込みが大きいようです。
ポジション
今回感じたのは2020年モデルよりも乗車姿勢が楽になったという点です。
もしかしたら私だけかもしれません。
2020年モデルにまたがった時に感じたのは、ハンドルの遠さです。
しかし、2022年モデルにまたがると、ハンドルの位置がそれほどキツくない位置にあるような気がしたのです。
おそらくライザーやハンドルのプルバック具合は変更がないと思いますが、その要因を作っているのはメーターの位置だと思います。
2021年モデルまではメーターがタンクに装着されていたので、メーターを十分に見るには身体をより引いて、上体を起こして乗る必要がありました。そうすると身長168cm程度だと、腕はピーンと伸びきった状態で乗る必要があり、とても疲れる乗車姿勢となっていたのです。
2022年モデルでは前を向くだけでメーターが見えるので、無理ない程度の前傾を取ることができ、より自然な姿勢をとることができるようです。
多くの人がゆったり乗れるポジション
ローライダーSTの記事でも書きましたが、身長180cmを超える高身長の方はスネがキノコ型のエアクリーナーに当たるので乗りにくいかもしれませんが。ローライダーSのミッドコントロールのステップ位置は多くの人に受け入れられるでしょう。
上の写真のように女性でも乗れそうに見えてきます。
実際は重量が300kg以上あるので、引き起こしや取り回しで苦労すると思いますが、乗るだけであればポジション的にも辛くないと思います。
皆さんの参考になれば嬉しいです。