ボンネビルスピードマスターにかなり詳しいブログがお送りする乗り味インプレ。今回は「デメリット編(欠点)」をお伝えします。
メリット編では良い点を挙げていきましたが、実は表面の事ばかりということにお気づきでしょうか。あまり実際の乗り心地については高評価はしていません。
今回は実際に乗ると感じるデメリットについて正直にお伝えします。
目次
車重260kgは取り回しがキツい
やはり260kgはバイクとしては重量級です。
取り回しは平地ならまだしも、坂を登ったり、坂をバックしたりするのは重労働です。
前下がりの駐車場に止めた場合に、バックさせるだけでその日の体力の大半は消費してしまいます。
ハーレーのような300kg以上のバイクとは違って、痩せ型の私でもギリギリ扱える重さではありますが、体力が削られる感じは否めません。
3,000回転以上は回せない
エンジン排気量は1200ccで、トライアンフ同系統のバイクの中でもより低回転で高トルク型のエンジンを搭載していると言われています。
低回転時にトルクが出るように設計されているため、ボンネビルT120のようなバイクよりも高回転まで回すことができません。
そんな訳もあり、このバイクは約3,000回転以上回すと、ビリビリと不快な振動が出てきます。
もちろん、3速以上で3,000回転以上回すと法定速度は超えてくるのでやりませんが、このエンジンの最大トルク、最高出力を発揮する4〜6千回転あたりまで普通に回せないのはちょっと残念なポイントです。
また、車重が重いこともあってか、加速感はもっさり。
さらにエンジンの回転も。2千回転後半以上は軽々と回らない感じがします。
全てにおいて重々しいバイクです。
1,2速走行時の燃費が悪い
メリット編で燃費が良いということを書きましたが、それは平均的であったり、良い条件が重なったりした場合です。
街中や渋滞での低速走行時は天国と地獄のような燃費の差を叩き出します。
主にギアポジションによってその燃費が違うようです。
瞬間燃費計で見た感じをお伝えすると、
- 1速・・・8〜10km/L
- 2速・・・12〜18km/L
- 3速・・・20〜30km/L
- 4速〜6速・・・30〜60km/L
このくらいの差があります。
市街地走行時はなるべく、1速、2速は発進加速時以外は使わずにすぐ3速まで上げるようにしています。
だいたい速度が40kmぐらいであれば、3速入れても平気です。回転数は2,000回転弱になって走りやすくなります。
1速、2速時のギクシャク感・エンブレが半端ない
1速と2速に入れるデメリットは他にもあります。
トルクがありすぎるので、1速、2速のママだと、アクセルを数ミリ捻るだけでグンっと前に出ます。
アクセルを戻せばエンジンブレーキがドカンとかかります。
慣れていないと首を持っていかれるほど強烈です。
渋滞の時以外は3速以上にすぐに入れるよう心がけましょう。
1速はなるべく半クラが終わったらすぐ2速に入れるようにすると良いです。
時速20km以下の渋滞時は扱いが大変ですので注意が必要です。
タンク容量12リットルは少ない
タンク容量の小ささはデザイン性の向上に役立っているとは思いますが、実用上は少なく感じます。
低速時に燃費が悪くなるということを上でお話ししましたが、渋滞にはまるとみるみる燃料がなくなっていきますので、大型連休中に高速で遠くに出かけるのにも覚悟が必要です。
渋滞にハマると平均燃費がリッター20km近辺まで落ち込むので、航続距離は200kmちょいと思った方が良いですね。
もちろん渋滞がなければ300km以上走ります。
コーナーは膨らむ
コーナリング性能に少し不満はあります。
普通に車体を軽く倒して曲がろうとしても自分の思い描いたラインをたどることはありません。
高速道路の緩やかなカーブは大丈夫なので安心してください。
問題は交差点などの直角に曲がる時、スピードが出ていると思った以上に膨らんで壁に激突しそうな感覚があります。
決して30km以上で飛び込まないでください。
十分に減速してから急なカーブを曲がるようにしてください。
一つコツを教えるとすれば、前輪に体重をかけて、リーンインのポジションを取ると曲がりやすいです。
車体を寝かせるのではなく、自分がより傾いて体重を外にかけるイメージです。
あと上体が立っているとうまく曲がりませんので、フロントフォークに体重をかけるようにして曲がっていくとうまく曲がれます。
欠点は許してあげましょう
実際に乗ってみると、意外と鼓動感以外は楽しめないことが分かるボンネビルスピードマスターさんですが、その欠点を上回る良い点もありますので、まだまだ手放せません。
これは合う合わないはあると思います。ゴリゴリのスポーツバイクから乗り換えると加速感やコーナリング性能に対して一瞬で不満が出てきます。
私も思うように曲がらなくてヒヤッとする場面は多々ありました。
しかし、このバイクを眺めればそんなことは忘れてしまいます。
やはり速度を出しすぎるとこのバイクの良さが出ずに不満が出てきそうな感じがしますね。
速度は控えめで、トコトコ走るのであれば、あなたにとって最高のバイクとなるでしょう。
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