ボンネビルスピードマスターは最高にかっこいいバイクです。このバイクが発売されたのは2018年の事ですが、いまだにその魅力は色あせていません。今回はどこがそんなにかっこいいのか、細部を見ていきましょう。
目次
フロント周り
ボンネビルスピードマスターのフロント周りは非常にオーソドックスな作りと言えるでしょう。
しかし、2018年当時はまだそこまで一般的ではなかったLEDライトがヘッドライトとウインカーに装備してあり、クラシックな外観な中に先進的な装備が入っているのが特徴です。
ヘッドライトは砲弾型のタイプです。
横のメッキのラインが他との違いを演出しています。このメッキが入っているだけで高級感が漂いますね。
フロントフォークは正立フォークで価格の割にはオーソドックスな仕様ですが、フォークブーツを履いているのが特徴的です。
見た目も良いですが、これがあるだけでフォークの腐食が抑えられるかもしれません。
フロントホイールには大口径のダブルディスクブレーキが装備されています。
ブレーキユニットはブレンボ製ですが、片押し2ポットキャリパーという標準的な仕様です。
劇的な効き方はしませんが、握っていくうちにジワッと効いていく感覚でしょうか。
もちろん急ブレーキのような場面も強く握ればちゃんと効いてくれますので、扱いやすいブレーキと言えるでしょう。
ハンドル周り
ハンドルはプルバックしていて、乗車姿勢はとても楽なのが特徴です。
ハンドルの右手側は、赤いキルスタートスイッチ一体型のスイッチとその下のモード切替ボタン。
さらに下のハザードスイッチの3つがあります。
左手側は「i」と書いてあるスイッチがメーターの液晶画面の表示を切り替えるスイッチで、ウインカー、ホーン、クルーズコントロールスイッチ。
ブレーキレバー側にはパッシングのスイッチがあります。
グリップヒーターのボタンもありますが、この車体はオプション搭載車両なので通常はありません。
メーターはこんな感じです。
こちら2018年モデルなので飾りはありませんが、2021年モデルからはボンネビルという文字がメーター12時の位置につきます。
スピードメーターがアナログの針で表示され、その他の回転数や燃料計などは下の液晶画面に表示されます。
液晶には回転数、燃費計、瞬間燃費計、走行可能距離、ODOメーター、トリップメーター1・2、時計が表示され、表示は左手側の「i」ボタンで切り替えができます。
タンク周り
立体エンブレムが素敵です。
ここまで立体なのは最近のトライアンフの中でもスピードマスターぐらいかなと思います。
燃料キャップはクラシカルなタイプです。
鍵穴はキャップのテッペンをスライドさせることで現れます。
最初はこの鍵の開け方に戸惑いますが、慣れればなんとも思わなくなります。
鍵を差して半周ぐらいさせたら、キャップ本体がねじ式で外れるような仕組みになっています。
鍵を回さなければ、キャップは回転しますが、ずっと空転して何も噛み合っていない感じとなります。
エンジン周り
水冷エンジンですが、ちゃんと空冷エンジンのようにフィンが本格的にあるのが特徴的です。
Z900RSのように飾りではありません。複雑ではありませんが、ちゃんとあります。
また、キャブレターっぽいインジェクションユニットも特徴的です。
水冷なのでラジエターコアもちゃんとあります。
かなり大型のものが付いています。夏はファンが回って暑いです。
真夏の大渋滞でもオーバーヒートしませんでしたので、冷却効果は十分あると思います。
リヤサスペンション周り
リヤサスペンションはハーレーのソフテイルのようにシート下に隠れています。
一見リジットマウントのような感じに見えるようにうまくデザインされています。
三角形のスイングアームがたまりません。
一般的なバイクはチェーンが左側についていますが、トライアンフのモダンクラシックシリーズは自転車と同じく右側にチェーンがついています。
元は自転車と同じだったのかと伝統を感じさせてくれます。
2人乗り可能ですので、タンデムステップも標準装備です。
ちゃんとラバーがついていて振動対策してあります。
マフラー
マフラーはメッキでとても太いです。エンジン上部から出てきて、左右2本出しとなります。
ノーマルでもとても野太い音を奏でてくれます。
リアブレーキ
一見目立たないのがリヤブレーキです。
一般的な車両と違って、右側がチェーン、左側にリヤブレーキが装着してあります。
ニッシンの片押し1ポッドキャリパーです。
フロントと比べるとおとなしいブレーキですね。
正直あまり効きません。
納車直後は坂道で止まらなくて坂道発進でヒヤヒヤしましたが、当たりが出てからは坂道でも後ろにずり下がらなくなりました。
リヤライト周り
リヤのライト、ウインカーはLEDとなっております。
丸型で可愛らしいデザインですね。
グラブバーせり上がっていて掴みやすいものとなっています。
何と言ってもモダンな中にクラシカルな雰囲気が漂う絶妙なバランス感覚が素晴らしいです。
ロイヤルエンフィールドやカワサキW800などなど一部にはまだ残っていますが、だいたい空冷エンジンです。
これを水冷エンジンでやっているところはもはやトライアンフぐらいではないでしょうか。
皆さんの参考になれば幸いです。