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メグロK3の新車発表会場の真向かいに展示された「カワサキ500メグロK2」。
このバイクは1960年に誕生しました。目黒製作所が経営難から1960年にカワサキと業務提携を結んだため、車体名にカワサキとメグロの両社名が入っています。
現在のW800の祖先とも言われているモデルですがどうでしょうか。じっくりと見ていきましょう。
目次
説明書き
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K2ではK1よりも剛性アップにも関わらず16kgの軽量化、最高速度は20km/hアップの進化を遂げているとの事です。
また、メグロK2はWシリーズの原型のモデルというイメージが先行されがちですが、フレーム技術はカワサキZ1(900super4)の基礎を築いたモデルとしてのちのバイク造りに影響を及ぼしたモデルなのです。
タンクのロゴがリバーマークへ!
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驚いたことにメーカーロゴが変更されているのが特徴です。
リバーマークがいる!
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前の記事「メグロジュニアS2」は目黒製作所の「MegroWorks」の「MW」が描かれていましたが、その部分がカワサキの「リバーマーク」になっています。
フロントから見る
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フロントフォークは倒立フォークを採用しています。フロントブレーキはドラムブレーキです。
トライアンフのような英国車の雰囲気ですね。
リヤから見る
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リヤショックは現代バイクのようにバネむき出しではなくでカートリッジ式になっています。
厚みのあるシートがふかふかそうで乗り心地が良さそうです。
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丸くて大きなテールランプがおしゃれです。
ハンドル周り
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プルバックしたハンドルバー。乗車姿勢は立った状態になりそうです。
ハンドルのスイッチ類もしっかりとしたものが付いています。
メーター周り
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メグロS2と比較すると、大きくてしっかりとしたメーターが付いています。
タコメーターはありません。
エンジン!メグロK3と比較!
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トライアンフのような並列2気筒のバーチカルツインエンジンです。
Yの字のクランクケースが現代にないグラマラスな印象を与えます。
W800シリーズと比較すると、、、何かが無くないですか?
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そう、エンジン横に付いている棒。通称「ベベルギア」です。
メグロK2にはありません。
似ているようで実は、メグロK3(カワサキWシリーズ)はメグロK2直系では無いようにも思えてしまいます。
メグロK3のためにエンジン再設計ならもっと売れたと思いますが、そこまでコストはかけられませんよね。カワサキさん。
まあ、トライアンフのパクリと言われてしまいますからしょうがないでしょう。
メグロとカワサキの間で生まれた名車
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ウィキペディアで調べると、業務提携後に生まれた車体なので、どうもカワサキ色が濃いとのことです。
メグロK1の時から大幅性能アップしたとのことなので、当時のカワサキは相当技術力があったのでしょう。
時は1950〜60年代。ホンダなど国内外のバイクメーカーが台頭してきて、目黒製作所は1964年に経営破綻。カワサキに吸収されてしまいます。そこからカワサキはバイク大型車を世に送り出していくわけです。
でもなおかっこいいバイクメーカーとして名前は生き続けている伝説のメーカー。そしてバイク。
そんな歴史的一台に出会えました。
皆さんの参考になれば幸いです。
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