ホンダ「CBR400R」2020年モデルに跨ってきました。スーパースポーツ系の外観ながら並列2気筒、緩やかな前傾、スリッパークラッチ搭載でCBRファミリーの中で一番の乗りやすさを誇ります。CBRの中で一番安い価格のモデルですが侮れません。詳細写真とともにそのスペックを見ていきましょう。
目次
スーパースポーツ直系のデザイン!
価格は808,500円と現行CBRファミリーの中では一番安価なモデルですが、そのデザイン、顔つきは廃盤となったCBR1000RRと似ていて、スーパースポーツ直系モデルを思わせるデザインです。
さらにヘッドライト、テールランプ、前後ウインカーはLED化されてより先進的になりました。
足つき
リアビューも抜かりないデザインです。
シート高は785mm。スーパースポーツバイクにしては低い方です。とてもユーザーフレンドリー。
身長168cmの私だと、足の前半分がつく感じ。かかとが少し浮きます。
シート幅が絞り込まれているので足つき性は良いです。
ポジション
ポジションはやや前傾といった感じです。
現行のCBRファミリーの中では一番ポジションが楽でした。
乗りやすいバイクというポジションですが、クルーザー系のように上体が立ったポジションにはなりません。普通の前傾です。
マウンテンバイクとかちょっとしたスポーツ自転車のような前傾姿勢でした。
399ccエンジン性能
スーパースポーツといえば4気筒エンジンを思い浮かべる人も多いかと思いますがCBR400Rは並列2気筒エンジン。排気量は399ccです。
カウルでエンジンの前半分くらい隠れてしまっています。整備性は良さそうですね。
エンジン性能
燃費はWMTCモード値で28.3km/Lなのでいい感じです。
最大トルクは38N.mを7,500回転で発生。
最大馬力は46馬力を9,000回転で発生する。
何より2気筒400ccクラスは低回転域からの低速トルクが十分なので、教習車のスーフォアよりも乗りやすいはずです。
コックピットまわり
メーターはデジタル液晶メーターを搭載し、先進的なイメージ。
フロントフォークのトップキャップがブルーアルマイト処理してあり高級感があります。フロントフォークは「プリロード調整機構」を搭載していて、この価格帯のバイクでは贅沢装備といえます。
スリッパークラッチ!
スイッチ類は近年の標準的なホンダの配置。
ホーンボタンの存在感がありすぎて不評なこの配置は、変更されずに未だ変わらずです。
「スリッパークラッチ」が搭載されたのでクラッチがとにかく軽かったのが印象的でした。
CBRファミリーの中で一番軽く感じました。自転車のブレーキみたいな軽さです。
マフラーはこんな感じ
ノーマルマフラーは、いかにもエントリーバイク感が出てしまっています。
特に特徴のないデザインです。
フロントブレーキ
とても標準的なフロントブレーキです。
シングルディスクでニッシン製の片押しの2ポッドキャリパー。
しかし、ディスクローターがウェーブで大型なのが特徴的です。
もちろん前後ABS搭載で安心感があります。
車重は192kgなのですがこのブレーキ性能で十分のようです。
全てがマイルドなスーパースポーツバイク!
ポジション、足つき、クラッチ、エンジン特性、ブレーキ、これらが全て「とがっていない」のがこのCBR400Rの良さです。
スーパースポーツバイクといえばバイクの極限を攻めたバイクが多い中、全てがマイルド。
ブレーキは効きすぎず、前傾姿勢もきつくない。さらに排気量が399ccで低速トルクが十分なので250ccよりもツーリングが楽。
スーパースポーツといえば1000ccクラスが欲しくなりますが、初心者でも、行くとこまで行った人でも楽しめるのがCBR400Rでしょうか。
CBR250RRが何かともてはやされている昨今ですが、こちらの方が価格は安いのには驚きです。
スーパースポーツの形が好きでも、手軽さのあるバイクをお探しの方におすすめできるバイクでした。
みなさんの参考になれば幸いです。