分類からすると写真集の部類なのかもしれない。
なので簡単に出会わなかったのだろう。
実は1983年に世に出た本だというのだ。すごいベストセラー。
死と生の本質を感じることができる。
死を感じることで、死を意識することで、
初めて生きていること、生きていることの尊さを実感することができるのだ。
生きていることは当たり前で、日本に生きている限り、何となくでも生きていける。
この本は美しい写真と言葉たちで前半は死を、後半は生を味わえる。
小説ではなく、短い言葉が写真とともに生き生きと輝いている。
生きていると死とはなかなか出会えない。
この本は写真でも死と出会える。
世界を旅すれば、生きることに対して、死ぬことに対して何か感じることができるのだろうか。
旅をしなくては。
備忘録として私の心に刺さった言葉を引用させて頂きたい。
「極楽とは 苦と苦の間に 一瞬垣間見えるもの」
今の私にはこれだが、未来の私はこの本から何を感じることができるだろう。