GoPro MAXは最近のアクションカメラと比較して大柄で少し重く、アマゾンでよくあるアクションカメラ用のジンバルにはサイズや重量の関係で適合しない恐れがありましたので「INKEE Falcon Plus」という謎のジンバルを購入してみました。
選んだ決め手は「耐荷重200g」ということです。
他の機種は「150gまで」であったり、GoPro10ぐらいまでの高さのサイズ感でないと取り付けができなかったりと色々と「制限」がありましたが、このファルコンプラスは重量やサイズに余裕があるため「GoPro MAXを取り付ける」には現状貴重な存在だと思います。まだまだ使用頻度が少ないのですが、ファーストインプレッションをやってみたいと思います。
目次
パッケージ
パッケージはシンプルで清潔感のあるデザインとなっております。
パッケージ裏面は付属品の紹介です。
横にくっついている細長い箱には、おまけの自撮り棒が入ってます。
おまけの自撮り棒開封!
本体より先にこちらを開封すると、こんな棒が入っています。
実はこれ伸びるんです。
上の絵のように、ギザギザしている部品を反時計回りに回すとロックが解除されて、
ビヨーンと伸びます!
伸ばしたら時計回りに回すとロックされます。
このジンバルを先につける想定はしているのか不明ですが、プラスチックだけのチャチな作りではなく、ひんやりとして金属製のようですから、なかなか強度がありそうです。
ジンバル本体の開封!
こんな感じでジンバルが専用の型にスッポリとハマっています。
かなりしっかりハマっているので、本体を外す時に壊すんじゃないか?と不安になるくらい外すのに苦労すると思います。
付属品確認
箱から取り出してみると、ジンバル本体の他に、単体を立たせてくれる三脚や保護袋、ネジやケーブル類、取扱説明書が入っています。
白いビニール袋の中には六角レンチやネジ、ケーブルが入っています。このレンチはカメラの水平を出すための調整に使用します。
ジンバル本体 電源オフ状態
撮影をしやすくするために付属の三脚を取り付けた状態です。これの三脚が標準でついてくるのは便利極まりないですね。
ちょっと撮影を休憩するために置いておきたいときがあるのですが、すぐ地面に置けるので重宝します。
電源がオフの状態だとアーム部分は力なくうなだれる感じとなります。
ボタン類
上の写真は操作するときに手前にくる面となります。丸いのがジョイスティックで上下左右、斜め上下にも対応しています。
その下「M」がモード切り替え時のボタンです。
赤丸ボタンが録画ではなく、長押しで電源のオンオフ、そして電源オン時に一度押すとバッテリーの残量を見ることができます。バッテリー残量は上の4つある電球が何個点灯するかで判断します。一番右側の「FL」まで点灯すればバッテリーは満タンに近いという感じです。
操作面の反対側にはトリガーボタンがあります。
これを押すと、言葉にするのが難しいのですが撮影「面」を固定することができます。
ボタンを押しながら上下左右にカメラを振っても、被写体に対して常に水平に撮影できます。
そのまま近づけば「ズーム」をする感じになりますね。
さらに二度素早く押すと、ジョイスティックで変更した角度がリセットされ、地面と垂直にカメラが向くようになります。
こちらのサイドはGoProとペアリングした際に使えるGoPro操作画面です。
GoPro MAXはペアリング対応機種に含まれていませんでしたので試してはいませんが、こちらで録画のオンオフや写真撮影の制御ができるようです。
ペアリング適合機種:GOPRO 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10
最後の面には充電用のUSB-C口があります。特にカバーはありませんので防水は特に考慮されておりません。
取り付けには初期調整が必要
初期状態のジンバルのアームにGoProをそのまま取り付けるとGoProが安定しないのが分かります。
面倒ですが、最初にアームの長さをネジで調整して水平を出さなくてはなりません。
調整には付属のレンチでネジを緩めてアームの長さを調節します。
電源を入れなくても水平になる所を探して調整しましょう。
電源を入れる
赤いボタン長押しすると電源が入ります。
すると、電子音が鳴り、クイっと起き上がります。ちょっと感動します。
モードざっくり説明
左から説明していきましょう。
「PF」が普通のジンバルモードでカメラが地面と垂直になって、上下左右に振っても滑らかに垂直を保ちながら移動していきます。ジョイスティックでそのカメラの向けたい方向を変更することができます。
「HL」がホールド機能です。最初の「PF」モードの時にジョイスティックで変えた向きを変えた場合、その向きを保持して動いてくれるモードです。
「FPV」はジンバルを「棒」のようにする機能です。カメラの先からジンバルまでが一本の棒となるので、シンバルを延長棒のように扱うことができます。面を追従することがないので、ジンバルを下に向ければ、カメラは下を向くようなイメージです。
「FL」は「縦撮りモード」にすると点灯します。Mボタンを二度素早く押すと「縦撮りモード」にすることができます。
ジンバル性能は良好でモーターの振動も感じない
ジンバルというものを初めて使いましたが、カメラを振っても滑らかにカメラが追従していく感じがとてもいいです。
ヌルヌル感という表現が良いでしょう。
驚いたのが、起動すると、常識の範囲内で使用するとジンバルから振動や音はしません。
なぜか「PF」モードでは左に少し傾く
アマゾンのレビューでも書いている方がいらっしゃるのですが、なぜか「PF」モードで左側に少し傾き、水平が出ないのがマイナスポイントです。
個体差はあるかもしれません。
GoPro MAXや10はカメラを傾けても水平に撮影できる「水平維持機能」があるので特に水平でなくても撮影はできるのですが、他のアクションカメラで気になる気になるかもしれません。
しかし、「FPV」モードに切り替えると、ちゃんと水平になります。不思議すぎです。
可動範囲の限界を超える振動がものすごい
3軸ジンバルといっても可動範囲に限界があります。下に向けすぎたり、面固定をして横に振りすぎたりするとアームを通り越してジンバル本体が写り込んでしまうような場面です。
可動域が限度を超えるといつもは感じない稼動時の振動がものすごくなります。
警告のためか、構造上のためかは変わりませんが異音とともに低周波マッサージ機のような不快な振動がします。
MAXでも使え、ジンバル入門用としては良いかもしれません
一番の目的であった大柄なGoProMAXでも使用できたので安心しました。
ジンバルを買うか、オールインワンで高性能なosmo pocket2を購入するか迷っていたので、一旦落ち着いた状況です。
どのモードがどういった撮影に向いているのか使用用途は試行錯誤中ですが、ジンバルとはどういうものなのかを探るのにはとても良い選択のように感じました。
皆さんの参考になれば幸いです。