BLACKSTAR ( ブラックスター ) ST. JAMES 50 6L6 BLACK Comboを購入しました。このモデルを選んだ条件の一つに「外部プリアンプを使用できるセンドリターン端子があること」がありました。
早速、Two-Rockの音、ジョンメイヤーの音がするという「Mooer Micro Preamp 010」を購入してリターン挿しをしましたが、全く音が出ません。
おそらく焦っている方も多いかと思いますので、BLACKSTAR ( ブラックスター ) ST. JAMESアンプのリターン挿しの注意点をおあ伝えします。
目次
リターン端子の役割
ギターアンプには、プリアンプとパワーアンプという2つの主要な回路があります。プリアンプは音量や音色を調整する役割、パワーアンプはスピーカーを駆動する役割を担っています。
Return端子は、このプリアンプとパワーアンプの間に接続されるエフェクトループという機能の中核を担っています。具体的には、以下の役割を果たします。
- エフェクト機器の接続: プリアンプエフェクターやマルチエフェクターなどの外部エフェクト機器を接続するための端子です。
- 音色への影響: エフェクト機器で加工された音が、パワーアンプへ直接送られるため、プリアンプの音色に影響を与えることなく、エフェクト効果を反映できます。
- 柔軟な音作り: エフェクト機器を接続する順番や、Return端子のレベル調整によって、様々な音色を創造することができます。
外出先のスタジオやライブハウスでは様々なアンプが設置されているため、困ることもあるでしょう。
ギターやエフェクターに接続されているケーブルを通常のINPUT端子ではなくリターン端子に直接挿すことで、ギターアンプの味付けを無効にし、エフェクターボードの音色をアンプの特性に左右されずにそのまま出すことができます。ただし、これはプリアンプ部分に限った話で、パワーアンプやスピーカーの特性はある程度影響を受けます。
このリターン端子を使いこなすことで、例えばマーシャルのような独特で癖のあるアンプでも、ある程度安定した自分の音を出力できる、便利な機能です。
ST. JAMES 50シリーズの音が出ない時の解決方法は?
実は、BLACKSTAR ( ブラックスター ) ST. JAMES 50シリーズにはセーフティ機能が備わっていて、ギター側からのINPUT端子にケーブルが挿さっていないと「省電力モード」になる機能が備わっています。
つまり、スピーカーから音が出ない状態となります。
これを回避するためには、上の写真のようになんでも良いので、ケーブルをINPUTに挿しておくことで音を出すことができます。
上の写真ではエフェクター接続用の短いパッチケーブルを使用しています。
「リターン挿し 音が出ない」というワードでインターネットで検索すると、「リターン挿しは出力が弱いから音量を目一杯上げる」とか、「リターン専用の音量調節つまみを回す」というようなことが書いてありますが、BLACKSTAR ( ブラックスター ) ST. JAMES 50はそんなこともなく、ギターINPUT端子に何かケーブルを挿すだけで解消しますのでご注意ください。
音量は普通にギターを接続した時と同じ感覚で使えますので、マスターの上げ過ぎには注意しましょう。
接続時は、アンプを痛める恐れがありますので、プリアンプやマスターの音量は0の状態で接続するのが良いと思います。
ちなみに、調整が効くのは「MASTER」だけで、他のEQ類は使えませんので注意しましょう。
音質の設定はプリアンプエフェクターの設定が必要です。チューブスクリーマーやJAN RAYのようないわゆるオーバードライブエフェクターでもボリュームやTrebleやBassのつまみがあればアンプに代わって音量や音質の調整することができます。
皆さんの参考になれば幸いです。