ワイルドウイングの厚底ブーツ「スワロー」を購入しましたので、5年履いているデイトナのショートブーツ(HBS-003)との比較をしていきたいと思います。
購入の経緯は、168cmで足付きベッタリのボンネビルスピードマスターから、足つきツンツンのタイガー900GT(シート高:820mm)に乗り換えたからです。
足つきは厚底のスワローでも両足親指の付け根が着かないくらい。。。
両足ツンツンよりも安心感があるかな、くらいですが、片足だけならベッタリとかかとまで着きます。
そんなわけでデイトナのショートブーツと厚底スワローの違いと履き心地をレビューしていきましょう。
目次
かかとの厚底感は何cm?
まずかかとの厚底感を見ていきましょう。
スワローの踵は高さが4.5cmでデイトナが3cm。
1.5cmの差があります。
タイガー900GTに乗る私の場合、かかとが高いことにもはや意味はなかったのですが、あともう少しで踵がつきそうな方にはとても良いアドバンテージとなることでしょう。
つま先部分の厚みは何cm?
つま先部分の厚みは、低身長で足つき悪いバイクに乗る方には重要です。
スワローは2.5cm、デイトナは1.5cmで厚みは1cm違います。
個人的にはもうちょい欲しいところですが。。。これ以上分厚いとシフトペダル操作に影響が出るのでこのくらいにしたのかもしれません。
幅比較!スワローはスリムでデイトナは幅広
幅を見ていきましょう。デイトナの方がサイズが1cm大きい(デイトナ24.5cm・スワロー23.5cm)ので正確な比較ではありませんが、デイトナは結構幅広に作られていることが分かります。日本人に多い足型で作られていそうです。
それに対してスワローは幅が狭いので、こちらは窮屈に感じる方もいるかもしれません。幅が広めの方はワンサイズ大きい方が良いと思います。
革なので多少は伸びるとは思いますが。
サイドジップは両者便利
両者ともサイドジップがついていますので、脱ぎ着は楽な方だと思います。
もちろんブカブカには設計されていませんので、ピッタリサイズですと両者足首が引っかかります。
よほど大きいサイズにしないとそこは避けられない現実ですので、諦めて使用しましょう。
履き心地・軽さ
履き心地は両者キャラクターが異なります。
まず軽さからいうと、デイトナの方が軽くて使いやすい感じはあります。それに対して、スワローはがっちり革で、密度が濃い重さがあります。とは言ってもスワローはレッドウイングのような重さではなく、このレベル感のブーツとしては結構軽量な部類に入ると思います。
履き心地では両者一長一短といった感じ。
デイトナはシュータン部分の厚みから見えるように、クッションが内側に入っていて履き心地は柔らかいです。
さらに革も柔らかいですので、買ったその日から普通に履ける感じがします。一方で、土踏まず部分が曲げやすいように柔らかく設計されているので、長距離歩くと足が疲れる感じがします。
それに対してスワローの方は、一般的なしっかりとした革が使用されているので、最初は硬く感じると思います。
通常の革製品のように何度か履くとだんだんと柔らかくなっていきますが、内側のクッションがないですのでゴツゴツとした感じがします。これは革が伸びてくると足に張り付くようにフィットしてきますので時間が解決してくれるでしょう。
靴底のクッション性はスニーカーのような感じではありませんので、適宜中敷を入れると良いかもしれません。
ブーツがピッタリサイズですと、中敷を入れるとつま先が入らなかったりしますので、私は踵だけのハーフインソール中敷を入れています。
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デメリット:要調整!アドベンチャー系のエンジンガードとペダルの隙間に注意!
ワイルドウイングの厚底スワローはデイトナブーツと比較して、長距離歩くのもブーツにしては楽だし、バイクの足つきもデイトナブーツよりも1cm良くなりますので満足はしています。
ですが、そのつま先の厚みがあることによる弊害が一つだけありました。シフト操作、特にシフトダウン時です。
アドベンチャー系のエンジンガードは結構シフトペダルに接近しています。
これによってシフトダウンがうまくいかないという事態が起きました。バイクを運転していて下をみるとエンジンガードとペダルがやや重なって見えます。
さらにシフトペダルに足を置こうとすると、エンジンガードが邪魔で、ペダルにはつま先のつま先しか届きません。幸いにも靴底がしっかりとしているので、つま先でもシフトダウンはできますが、気持ちが良いものではありません。
私は足が小さく、23.5cmのサイズのものを履いていますので余計に届きませんでした。
こんなことが起きましたので、早速ディーラーへ行き、ペダルの位置を少し下げてもらい、この事態は少し改善できましたが、まだまだ慣れが必要でしょう。
ペダルを下げすぎると、逆にアップに影響が出てしまうので、調整はわずかの幅しかできませんし、タイガーGTのようにクイックシフター装備の場合はロッドの長さでクイックシフターの具合が変わってしまうとのことであまり調整は大きくできないとのことです。
多くの方には当てはまらない現象ですが、バイクによってはこの厚みでペダルの調整が必要なバイクが出てくるかもしれませんので、バイク購入前後にブーツを実際に履いて跨ってみることもおすすめします。
本革ライディングブーツとしては、しっかりとした作りで比較的軽量なので、足つきが良くなるブーツをお探しの方には特におすすめできるブーツかと思います。
参考にしていただれば幸いです。