スズキから新型車GSX-8Rが発売されました。中身は前に発売されたGSX-8Sで、そのフルカウル版といった形状です。縦2連のLEDライトを搭載し、他とは被らない顔つき、カウル形状を獲得し、ちょっと前までのダサいスズキとは言わせないとてもかっこいい作りとなっています。
サイズ感は全長2,115mm 、全幅 770mm 、全高 1,135mmとコンパクトで、車重は205kgと、中間排気量の大型にしてはやや軽量な部類に入ります。
価格はスズキにしてはちょっと高めの1,144,000円(税込)。高めですが、カラー液晶メーター、クイックシフター、トラコンなど価格に見合ったグレードの装備はちゃんと装備しています。
今回は新型のGSX-8Rの実車を見て来ましたので、その詳細を見ていきましょう。
目次
ヘッドライト・ウインカー
GSX-S1000から始まった、SUZUKIのもはや特徴である縦3連LEDライトを採用し、丸みを帯びた印象のGSX-8Sよりも攻撃的な顔つきをしています。
一番上がポジションライトで、その下が中間がロービーム、一番下がハイビームとなっています。
ウインカーはLEDです。
フロントカウル
フロントカウルはボディーカラーのブルーとマットブラックのパーツのツートン。ボディーカラー一色ではなく複雑な造形をしていますね。
整流効果のありそうな造形となっております。
エンジン手前までカウルがきていますね。フルカウルとストファイの中間くらいな位置付けでしょうか。
サイドはエンジンやフレームなど機能部品を露出させることで、無駄を削ぎ落としたデザインとしているようです。
フロントサスペンション・ブレーキ
フロントホイールは17インチのシルバーカラーのアルミキャストホイール。
タイヤサイズはフロント120/ 70ZR17で、タイヤはダンロップ製SPORTMAX Roadsport2を装着。
フロントフォークはショーワ製倒立フォーク。SFF-BP(セパレート ファンクション フォーク・ビッグピストン)のいいやつが入っています。このGSX-8Sのために、街乗りでも、スポーツ走行をする際にも使える特別なチューニングを施したものが採用されています。
ちなみに兄弟車のネイキッドタイプのGSX-8SのフロントフォークはKYB製ですので、サスペンションのグレードはアップしているかと思います。
エンジン・スペック
エンジンは2気筒エンジンで270°クランクを採用しています。
- エンジン形式:FRA1 水冷4ストローク並列2気筒 DOHC 4バルブ
- 排気量:775cc
- 最高出力:80馬力(8,500回転)※ラムエア加圧時128馬力
- 最大トルク:76N・m ※7.7kgf・m(6,800回転)
- 圧縮比:12.8 : 1
- トランスミッション:6速リターン クイックシフター標準装備!
- 燃費(WMTCモード):23.4km/L
兄弟車のGSX-8Sと全く同じスペックです。
メーター・ハンドルまわり
フルカラーTFT液晶を採用していますので、かなり見やすいと思います。
ハンドルはスポーツモデルらしくセパレートハンドルを採用。ただし、セパハンの取り付け位置がよくあるフロントフォークのトップ部分ではなく、センターのトップブリッジに取り付けてあるのが特徴的です。
タンク形状
タンク容量は14リットルと比較的少ない部類に入ります。
国内メーカー車の中間排気量のバイクですが、ハイオクガソリンを使用するので注意です。
タンクはボディーカラー同色ではなく全カラーブラックです。ここを同じ色にすることでコストダウンを図っています。
タンクはくびれていて、ニーグリップがしやすそうですね。
シート高は810mm
シート高はやや高めの810mm。
とはいえ、大型のスポーツバイクではシート高800mm以上は当たり前となっているので、810mmは普通くらいですね。
身長168cmの私が跨ると、スニーカー両足つま先です。ブーツを履けば、親指の腹ぐらい。
乗れなくはないって感じですが、160cm台以下の方で、初心者の方がいきなり大型に乗る場合は勇気のいるシート高かと思います。
マフラー
マフラーは中間排気量でよく見るショートタイプです。
お腹に大きめの膨張室を抱えています。拡張性は無くなるかと思いますが、国産メーカー特有のでかいどのモデルも同じに見えるマフラーよりも、このショートタイプの方がスタイリッシュでかっこいいと私は思います。
リヤサスペンション・ブレーキ
リヤのスイングアームは両持ちタイプで、リンク式モノショックサスペンションを採用。プリロード調整が可能です。
リヤホイールも17インチです。タイヤサイズは180/55 ZR17です。
ブレーキキャリパーはニッシン製の片押し1ポッドの標準的なものが装備されています。
テールライト
テールライト・ウインカーはLEDです。
新型GSX-8Rが2気筒スポーツの新たな境地を切り開く!
新型GSX-8Rは、歴代GSXシリーズの伝統を受け継ぎつつ、現代的なデザインに進化しました。新たに採用された縦3連のLEDヘッドライトやエアロダイナミックカウルは、よりアグレッシブな印象を与えます。
■ パワフルなパフォーマンス
エンジンは800ccという中間排気量を採用し、600ccクラスよりも高いトルクと出力を発揮します。また、軽量化された車体と電子制御システムの導入により、軽快なハンドリングと優れた操縦安定性をを実現しています。
■ ライダーを魅了する機能
新型GSX-8Rには、クイックシフターやトラクションコントロールシステムなど、最新の機能が搭載されています。これらの機能は、ライダーの操作性を向上させ、より安全で楽しいライディングを可能にします。
■ 新たな2気筒スポーツのスタンダード
新型GSX-8Rは、その高いパフォーマンスと洗練されたデザインにより、2気筒スポーツの新たなスタンダードを打ち立てました。これから2気筒スポーツの世界は、新型GSX-8Rを中心に大きく変化していくことでしょう。
スズキのバイクといえば安めでダサめなデザインでしたが、これは万人に受け入れられる誰が見てもかっこいいデザインに仕上がっています。
価格は110万を超えますが、足回りに倒立フォークやラジアルマウントキャリパーを装備し、さらに液晶メーターや最新の電子制御、クイックシフターが搭載されていますので、価格に見合った走行性能と先進性と安全性も獲得しています。
新型GSX-8Rは、伝統と革新が融合したデザイン、パワフルなパフォーマンス、ライダーを魅了する機能を備えた、まさに2気筒スポーツの新たな境地を切り開くモデルと言えるでしょう。
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