カワサキの新型ZX6Rの実車を見てきました。これまではNInjaシリーズ共通の顔でしたが、2024年モデルで待望のモデルチェンジがなされ、空力をより意識した鋭くかっこいいフロントカウルをはじめとした外観デザインが変更されました。
排ガス規制の影響か若干のパワーダウンはしているものの、普段使いには問題ないでしょう。
重量は197kgから199kgへと重量アップしているのもポイントかと思います。
シート高は830mmと低くはありませんので、身長168cmの私でチェックしてきました。
それでは車両の詳細を見ていきましょう。
目次
新型のフロントカウル
ZX-6Rは新型の2024年モデルでやっとみんな同じなニンジャ顔から卒業しました。
これから出るハイブリッドモデル「Ninja 7 Hybrid」と似た感じですのでZX-6Rだけのデザインではなのが残念なところです。
目と目の間に隙間というか窪みがあるのはZX10Rのようなデザインですね。
おでこにラムエア加圧のエアインテイクがあるのがいいですね!
横から見ると先端は尖った形状をしています。
ライトの下の突起もカワサキらしいデザインです。
ホンダは外装式のウイングレットとなりましたが、カワサキは内蔵式にこだわっておりますので、おそらくライトの両端の隙間がウイングレットのような役割を果たしているのではないでしょうか。
公式には「ウイングレットスタイル」とし、あまりフロントカウルの空力性能については触れていませんので、整流、エンジンの冷却の要素が強いのかもしれません。
カウルの内側もいい感じです。
フロントフェイスは今までで一番かっこいいです!
フロントサスペンション・ブレーキ
フロントフォークは当然倒立フォークでSHOWA製のSFF-BPです。
トップブリッジに調整機構があります。圧側・伸側減衰力、スプリングプリロード調整可能。
フロントブレーキは310mmセミフローティングのダブルディスク。ニッシン製のものブロックラジアル対向4ポッドキャリパーでレース対応の性能。
メーター・ハンドルまわり
メーターハンドルまわりを見ていきましょう。
メーターは4.3インチのカラー液晶メーターです。
とても見やすいメーターかと思います。ブルートゥースでスマホ連動もできます。
走行モード選択もでき、手元のスイッチでロード、スポーツ、レイン、ライダー(マニュアル設定)の4つのモードを選択できます。
上の写真はZX4Rのカウル内の写真です。ZX6Rはカウル内がシュッとコンパクトで、無駄なものを省いたスポーツ感の溢れる設計になっていることがわかります。
左手のスイッチボックス部分です。
カラーメーターを操作する選択スイッチがありますね。
右手側にはセルとキルスイッチがあり、シンプルな配置です。
新型は残念ながら電子制御スロットルではありませんので、ワイヤーが2本飛び出ています。
エンジンは若干のパワーダウン
- エンジン形式:空冷4ストローク並列4気筒 DOHC 4バルブ
- 排気量:636cc
- 最高出力:122馬力(13,000回転)※ラムエア加圧時128馬力
- 最大トルク:69N・m ※7.0kgf・m(11,000回転)
- 圧縮比:12.9 : 1
- トランスミッション:6速リターン
- エンジン形式:空冷4ストローク並列4気筒 DOHC 4バルブ
- 排気量:636cc
- 最高出力:126馬力(13,500回転)※ラムエア加圧時132馬力
- 最大トルク: 70N・m ※7.1kgf-m(11,000回転)
- 圧縮比:12.9 : 1
- トランスミッション:6速リターン
排ガス規制に対応するためにエンジンのチューニングが変更されています。
モデルチェンジ前のモデルと比較すると、4馬力、1N・m(0.1kgf-m)の出力低下が見られます。誤差の範囲かと思いますが。
ただし、前モデルよりも500回転下で最高出力を出しているので、若干の乗りやすさもあるかも知れません。
タンクは17リットル
タンク容量は変わらずの17リットルです。
ZX4Rよりもタンクのボリューム感は感じますが、ライダー側は絞られていてニーグリップのしやすい形状になっています。
クイックシフターはアップのみが標準装備
新型となってもZX6Rにスロットルバイワイヤは搭載されず、前モデル同様にアップのみのクイックシフターです。
リヤ周り
テール部分の636が636ccのエンジンを主張しています。
タンデムステップに荷掛けフックがあるのもポイント高いです。
あったら嬉しい、ヘルメットロックが標準装備です。
テールライトはとウインカーはLEDです。
マフラー
マフラーは3本ラインが入って少しデザインされています。ZX4Rはシルバーですが、ZX6Rはブラックのマフラーです。
大きくて重そうではあります。
リアサスペンション
リアサスペンションは圧側・伸側減衰力、スプリングプリロード調整可能です。
太いしっかりとしたスイングアームですね。剛性が高そうです。
シート高830mmの気になる足つきはどうか
ZX6Rのシート高は830mm。身長160cm台の人には高い部類に入ります。
上の写真の私は身長168cmですが厚み1.5cmのブーツを履いてつま先といったところです。親指の腹が若干浮いているかなという感じでしょうか。
この足つきなら、ワイルドウイングの厚底ブーツを履けば親指の腹か付け根くらいは着くようになり、もっと安心感が出てくると思います。
車両が思ったよりもスリムですので、つま先ツンツンではなかったのが意外なところで、想像よりは足つきはマシかなと思いました。
ただし、初心者には怖い足つきですので注意しましょう。
皆さんの参考になれば幸いです。
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