ローライダーSTは2022年モデルの目玉です。東京モーターサイクルショーで希少な実車に触れることができましたのでそのかっこいい姿を写真に収めてきました。ローライダーSTの特徴はツーリングモデル以外ではかなり大型なフロントフェアリング、117キュービックインチのエンジン、サドルバッグ、長くなったリアサスペンションによるシート高アップが挙げられます。今回は写真でその様子を見ていきましょう。
目次
フロントフェアリングをじっくり
正面から見るとこんな感じです。大きな丸目ヘッドライトです。
デザイン的にはストリートグライドとロードグライドを足して割った感じでしょうか。
3台STモデルが並んでいましたので、並べた写真がこちらです。並べると似ていないですね。
それぞれに個性があって、どれにも似ていないかっこいいデザインです。
ウインカーはフェアリングの下に取り付けられています。通常のローライダーSはハンドルについていました。
フェアリングの裏側を見る
フェアリングの外側はビビッドブラックで艶あり塗装でしたが、裏面はマットな質感となっております。
正面からだと目立ちませんでしたが、上部と左右に1つずつ空気を取り入れる3つの穴が開いていることがわかります。
整流効果をもたらすのでしょうか。
かなりフェアリングの面積が大きいので穴が空いている方が風の影響を抑えるのでしょう。
結構大きめの穴なので、身体へ走行風を全く当てない構造ではなさそうですね。
メーターハンドル周り
大きなフェアリングの割に極小のデジタルメーターです。
ストリートボブなどについているやつで、一番残念ポイントです。
これはないなとは思いますが、ハーレーはフィーリングを楽しむバイクですから走行時の細かい情報などいらないのでしょうね。
スピードメーターと燃料計が常に出ていて、回転数などの情報はハンドルのスイッチを押して切り替えます。
こちら左手側のスイッチです。
ウインカーの下にクルーズコントロールが付いています。
ツーリングモデルにあるようなトラクションコントロールのような機能は付いていません。他のソフテイルモデルと同様です。
右手側も特にいつもと変わらないスイッチ類です。
高額なモデルですが、グリップヒーターはオプションで、ブレーキやクラッチレバーの距離調整もできません。
2連メーター廃止
2022年のローライダーSとローライダーSTはローライダー伝統のスピードメーター、タコメーターが連なる2連メーターが廃止になったことが話題となりました。
個人的には2連メーターだからこそ「メカメカしさ」や「アナログ感」みたいな古き良きハーレー感みたいなところが残っていて、いい感じに思えていたので、廃止になったのはかなり残念に思いました。
しかし、実際に2020年モデルのローライダーSに試乗した時に一番驚いたのが2連メーターの見辛さでした。正面を見て運転すると上部のスピードメーターが視界ギリギリで、タコメーターは下を向かなければ見えないという状態です。
デザイン的には改悪ですが、運転のしやすさでは格段に向上したと思います。
117キュービックインチのエンジンとエアクリーナー
114キュービックインチから117キュービックインチになったのは大きなニュースとなりました。
これ以上必要はないのですが、もうこれしか進化のしようがないのがハーレーという世界観です。
トルクカムが入っているので通常のソフテイルよりも、よりチューニングしているかのようなパワーと音が出るようです。
そしてこのキノコというかヘビーブリーザータイプのエアクリーナーが特徴的です。
実物を見るととても大きくて太くて煙突のようです。
サドルバッグ
フェアリングとともに気になるポイントはサドルバッグではないでしょうか。
これはスポーツグライドのサドルバッグと同様の形式です。
ドッキングしている感じがあったので、取り外しができそうですね。
シート近くにある銀色のレバーを引くとロックが外れます。ちゃんと鍵穴もあるのでセキュリティーも大丈夫ですね。
開けるとこんな感じです。
油圧式になっていて、急に開くことはなく、じわっとゆっくりと開いていきます。
蓋との間にネットが張ってあるので荷物が隙間から溢れることはありませんので安心してください。
ゴールドのホイールが渋い
ゴールドのホイールは前回から共通ですが、キラキラしていない、くすんだゴールドが渋いんですよね。
ブレーキは2022年モデルも同様にダブルディスクの固定式4ピストンキャリパーです。
かなりごついブレーキが付いているのでいい感じに止まりますね。
かなり大きく感じます
ツーリングモデルは無理だけど、ソフテイルモデルはギリギリ扱えるという立ち位置ですが、大きさはフェアリングが装着されている分、ツーリングモデルぐらいのサイズ感に感じます。
実際はサイズは全長2365mmで重量は327kgなので、ツーリングモデルよりも40mmほど短く、40kgほど軽いですが存在感はツーリングモデルに匹敵します。
オーディオと豪華なメーターがないツーリングモデルですね。
次回はその足つきやまたがった時の感想をお伝えします。
皆さんの参考になれば幸いです。
次ページ:【またがりインプレ】ローライダーSTの身長別ポジション・足つきチェック!【高身長だとキノコが邪魔らしい】
>>【2024年モデル】ハーレー ローライダーS・STは継続!グレーが標準でニューカラー追加!
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