人間はすぐ忘れる。
それは誰しもが自覚しているはずだ。
その中でも覚えていることがある。
それは自ら経験したこと、誰かに話したことだ。
読み進めて行けば行くほど、そうそうと納得することばかり。
筆者が述べている。義務教育の12年間の記憶の中で大人になってからも覚えていることは勉強ではない。学校行事や部活動のことだ。
それも楽しかったから覚えているのではなく、自ら考えて行動したから覚えているのだと。
確かに確かに。今までで一番分かりやすい例だ。
たくさん本を読んでも、セミナーに行ってもあまり意味はない。そのままにせず、アウトプットすることで記憶として定着するのだ。アウトプットするという意味でこのブログを書いている。
本を読む場合、アウトプットを前提に読むと効果的だとのこと。そうすると自然とメモを取りながら読むようになる。
「読む、見る、聞く」より「話す、書く」が大事。
アウトプットすることで本当の意味でのインプットとなるのだ。
哲学者モンテーニュの言葉にこんな言葉があるそうだ。
「いつかできることは、全て今日でもできる」
自信がないとか、不安だというのは理由にならない。先延ばししなくても将来できることは今すぐできることなのだ。
人間の心理的に、不確実性がある時、人は損をしたくないと思うそうだ。
今までそんな経験がたくさんある。
人間はたとえ成功がその先にあったとしても、得をするよりも損を避けたいという心理が働くようだ。
自然とそう考える脳のクセ、作りなんだと意識する、自覚するだけでだいぶ生き方が変わるだろう。
だから人はやる前に考える。そして勝手に不安を増幅させるのだ。だからこそあえて考えずに行動するのが正しい。悩むということはやりたいことなのだ。
筆者は言う。
インプットで人生を変えることはできない。
悩まず行動しよう。
この本は勉強、私生活、お金の使い方など、アウトプットで自分をよりよくしていく方法がたくさん詰まった良書である。是非読んでみて欲しい。