⚠️記事内に広告を含みます

【実車チェック】スズキDR-Z4Sのスペック・魅力を徹底解説!400ccで151kgの軽量デュアルパーパス

2025年に生まれ変わったDR-Zシリーズ

スズキのデュアルパーパスモデル「DR-Z」シリーズが、約25年ぶりにフルモデルチェンジを果たしました。新型DR-Z4Sは、従来のDR-Z400Sの遺伝子を受け継ぎつつ、軽量化と最新装備を取り入れた新世代モデルとして登場。400ccクラスで151kgという軽量ボディを実現し、オンロードからオフロードまで対応できる万能バイクとして進化しています。

この記事では、実車写真を交えながら、外観や装備、足回り、電子制御、主要スペックを詳しく解説します。実際に乗る前に、デザインや装備の特徴をじっくりチェックしてみましょう。

主要スペック一覧

項目数値
全長×全幅×全高2,270×885×1,230mm
ホイールベース1,490mm
シート高920mm
最低地上高300mm
装備重量151kg
燃料タンク容量8.7L
エンジン形式水冷DOHC単気筒 398cc
ボア×ストローク90.0×62.6mm
圧縮比11.1:1
トランスミッション5速
燃費(WMTC)28.4km/L
CO₂排出量82g/km

LEDヘッドライトと嘴型フロントフェンダー

新型DR-Z4Sの外観で真っ先に目を引くのが、特徴的なLEDバイファンクションヘッドライトです。

従来のDR-Z400Sよりもシャープで未来的な印象を持ちながら、オフロードバイクらしい無骨さも兼ね備えています。さらに、長めの嘴型(くちばし型)フロントフェンダーが目を引き、「オフロード走行を前提とした本格派」という雰囲気を醸し出しています。

フロント足周り

ブレーキは、フロントにニッシン製片押し2ポッドキャリパー+270mmディスク。

DR-Z4SのABSはフロントも解除できます。ロード寄りのDR-Z4SMはリヤ解除のみですので、オフロード走行をより想定した設計となっています。

こちらオフロードモデルですので、オフロードのパターンの入ったタイヤ、「IRC GP-410デュアルパーパスチューブタイヤ」を装着。フロントのタイヤサイズは80/100-21M/Cです。

サスペンションはゴールドに仕上げられたフロント倒立フォークが目を引き、スポーティで高級感のある雰囲気を演出。

フロントフォークは調節可能です。トップブリッジで調整ができます。スポーツバイクみたいです。

操作性を高めるメーターとハンドル周り

視認性の高いフル液晶メーター

コックピットには、視認性に優れたフルデジタル液晶メーターを採用。速度計、タコメーター、燃料計、トリップ、ギアポジションなどをシンプルに表示し、昼夜問わず見やすい設計です。

左右で役割分担されたスイッチ類

左手側にはSDMS(スズキドライブモードセレクター)やトラクションコントロールのモード切り替えスイッチ、上下選択スイッチが集約され、走行中の設定変更が容易。

右手側にはキルスイッチ一体型のスタータースイッチとハザードスイッチが備わり、直感的で分かりやすい操作性を実現しています。

オフロードモデルですが、ハンドガードは標準ではないようです。

ミラーは大きくて視認性よし。

ヘルメットロック標準

左手側のスイッチボックス脇にヘルメットロックがありました。嬉しい装備ですね!

パワーユニットと電子制御

新世代398cc単気筒エンジン

心臓部には、398cc水冷DOHC単気筒エンジンを搭載。

ドライサンプ方式で重心を低く抑えつつ、ユーロ5+規制やOBD IIに対応。電子制御スロットル(Ride-by-Wire)や10ホールインジェクター、チタン吸気バルブなど最新技術を採用し、レスポンスと環境性能を両立させています。

エンジンの馬力と最高出力の公表はまだありませんが、かなり気合の入ったエンジンでしょう。

DR-Z4S エンジン性能一覧

項目内容
エンジン型式水冷DOHC4バルブ 単気筒
総排気量398cc
ボア × ストローク90.0mm × 62.6mm
圧縮比11.1 : 1
燃料供給方式電子制御スロットル(Ride-by-Wire)+フューエルインジェクション
点火方式デュアルイリジウムスパークプラグ
吸気バルブチタン製バルブ
排気バルブ中空ナトリウム封入バルブ
クランクケース新設計で機械抵抗を約20%低減
最高出力・最大トルク(公表値未発表。海外仕様は欧州規制適合版)
トランスミッション5速リターン式
燃費(WMTCモード)28.4 km/L
CO₂排出量82 g/km

ラジエターも大きいですね。ファン径が大きい新しいラジエーターを採用し、冷却性能も申し分なさそうです。

SDMSとトラクションコントロール

電子制御面が充実しているのも大きなポイント。

SDMS(スズキドライブモードセレクター)による3段階の走行モードと、STCS(スズキトラクションコントロールシステム)による4モード(ドライ、ウェット、グラベル、OFF)が搭載され、幅広いシーンで安心して走れる仕様です。

リア周りでは、アルミ製スイングアームが逞しい存在感を放ち、剛性感を視覚的に強調。また、エンジン両脇の大型ラジエターが目立ち、ハードな環境でもしっかり冷却できる実力を感じさせます。

シャシーの注目ポイント

DR-Z4Sには、新設計のスチール製ツインスパーフレームとアルミサブフレームが採用されています。

これにより、剛性としなやかさをバランスよく両立し、オンロードでもオフロードでも安定したハンドリングを実現。

スリムなタンクシルエットと細部のディテール

実車を前にすると、タンク周りやシートが非常にスリムであることがわかります。

タンク容量は8.7リットルとかなり少量。燃費はリッター28.4kmですので、航続距離は約247kmとなります。

シート

シート高は920mmと高めですが、151kgという軽さと車体の細身さが、足つき性や取り回しを補ってくれます。

リヤ足周り。サスペンションも調整式

リヤは18インチのワイヤースポークホイールに、IRC GP-410デュアルパーパスチューブタイヤ(120/80-18M/C)を装着。

ニッシン製ブレーキと切り替え可能なABS

リアブレーキは片押し1ポッドキャリパー+240mmディスクという、扱いやすい標準的な構成を採用。制動力が強すぎず、オンロードでもオフロードでもコントロールしやすいのが特徴です。加えて、ABSはスイッチで切り替え可能で、リアのみOFFにしてダートでのコントロール性を高めることもできます。

調整可能なリヤサスペンション

リアにはストローク296mmのリンク式モノショック(調整式)を備え、未舗装路での安定感と路面追従性を高めています。

リヤシート脇にはリザーバータンクらしきものがありましたが、これはチャコールキャニスターというもので、ガソリン蒸気を大気中に放出するのを防ぐ装置とのことです。

オフロードらしい高い位置のマフラー

主張を抑えたアップタイプデザイン

DR-Z4Sのマフラーは、外観上の主張が控えめで、車体全体に自然に溶け込むデザインです。オフロードモデルらしく上に持ち上げたアップタイプのマフラーを採用しており、水たまりや不整地での走行時も安心。スリムなシルエットを崩さず、全体的に軽快な印象を与えます。

2人乗りにも配慮された仕様

タンデムライダーの快適性も考慮され、マフラーにはヒートシールドが備わり、足が熱を持たないよう配慮されています。オフロード志向でありながら、街乗りやツーリングでも安心して2人乗りできる設計です。

コンパクトで先進的なLEDテールライト

小型でも高い視認性を確保

リア周りには、小型のLEDテールライトを装備。スリムな車体デザインとマッチしつつ、夜間や悪天候でも視認性を確保しています。

ウインカーもLEDで現代的

さらに、前後ウインカーもLED化されており、省電力と耐久性を両立。デュアルパーパスモデルながら現代的な装備を備えています。

まとめ – DR-Z4Sはどんなライダーに向くか

新型DR-Z4Sは、400ccクラスで151kgという軽量さと、920mmのシート高を組み合わせた、オフロード志向のデュアルパーパスです。実車を見て感じるのは、スリムで取り回しやすいボディ、特徴的な外観、扱いやすい足回りとブレーキ。

そして現代的な電子制御やLED装備も搭載され、日常から週末の林道まで幅広く対応できる仕上がりです。

でも身長168cmの私では足着きはかなり悪いので、体格、そしてシート高が高いバイクに乗るスキルがないと難しいバイクかと思います。

見た目はガッツリオフロード車の風貌をしてかっこいいですが、外装の素材はプラスチックな感じでチープ感は否めません。しかし、それは部品の価格も安いということ。転倒してもパーツを交換しやすいのもメリットかと思います。

軽量な中排気量デュアルパーパスを探しているライダーや、オンオフ両方で1台を使い倒したい人に特におすすめできるモデルといえるでしょう。

おすすめ関連記事

【実車チェック】スズキDR-Z4SM徹底解説|400cc軽量スーパーモタードの装備・スペック

スズキDR-Z4SとDR-Z4SMの違いを徹底比較|どちらを選ぶ?

2025年新型 スズキ GSX-8TT 徹底レビュー|ヘッドライトカウル付きネオクラシックの魅力と装備・スペック解説

【2025新型】スズキGSX-8T登場!サイズ・装備・価格予想まで詳しく解説