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【実車チェック】スズキDR-Z4SM徹底解説|400cc軽量スーパーモタードの装備・スペック

2025年に登場したスズキの新型DR-Z4SMは、人気デュアルパーパス「DR-Z4S」をベースにしたスーパーモタード仕様です。400ccクラスで約154kgという軽量ボディに、前後17インチホイール、オンロード専用タイヤ、310mmフロントディスクを装備し、舗装路での軽快なハンドリングと高い制動力を実現。

この記事では、実車写真を交えながら、外観デザインや足回り、装備、電子制御、主要スペックを詳しく解説します。ストリートやワインディングを中心に走るライダーに向けて、DR-Z4SMがどんなキャラクターを持つバイクなのか、じっくりチェックしていきましょう。

主要スペック一覧

項目数値
全長×全幅×全高2,170×895×1,165mm(推定)
ホイールベース1,480mm(推定)
シート高890mm
最低地上高280mm(推定)
装備重量約154kg
燃料タンク容量8.7L
エンジン形式水冷DOHC単気筒 398cc
ボア×ストローク90.0×62.6mm
圧縮比11.1:1
トランスミッション5速
燃費(WMTC)28.4km/L(共通数値)
CO₂排出量82g/km(共通数値)

LEDヘッドライトとフロント周り

DR-Z4SMの外観で目立つのは、ベースの4Sと共通のLEDバイファンクションヘッドライト。オフロードモデルらしい無骨さを残しつつも、ストリートで映えるデザインです。

フロント足周り

DR-Z4SMは、舗装路重視のスーパーモタード仕様らしく、前後17インチのワイヤースポークホイールDunlop SPORTMAX Q5Aタイヤを装備。接地感とグリップを重視した組み合わせで、街乗りやワインディングで高い走行安定性を実現します。

ブレーキはフロントに310mmディスク+ニッシン製片押し2ポッドキャリパーを装備。DR-Z4Sの270mmディスク仕様よりも制動力を大幅に強化し、オンロードでのブレーキング性能を高めています。ABSはリアのみOFFが可能で、フロントは常時ONとされ、舗装路での安全性を優先した設定です。

サスペンションは、ベースの4Sよりストロークを短縮したフロント約260mmストロークの倒立フォークを採用。ゴールドのアウターチューブ仕上げで、ルックスもスポーティです。トップブリッジで調整が可能で、スポーツバイクのような操作感があります。

操作性を高めるメーターとハンドル周り

視認性の高いフル液晶メーター

DR-Z4SMも、視認性に優れたフルデジタル液晶メーターを装備。速度、タコメーター、燃料計、トリップ、ギアポジションなど必要な情報をコンパクトに表示し、昼夜問わず見やすい設計です。

左右で役割分担されたスイッチ類

左手側にはSDMS(スズキドライブモードセレクター)やトラクションコントロールのモード切り替えスイッチ、上下選択スイッチを配置。

右手側にはキルスイッチ一体型のスタータースイッチとハザードスイッチを備え、直感的な操作性を実現しています。

ハンドガードは標準装備ではありませんが、大きめのミラーで後方視界をしっかり確保。

左スイッチボックス脇にはヘルメットロックも用意され、日常ユースにも便利です。

パワーユニットと電子制御

新世代398cc単気筒エンジン

心臓部には、DR-Z4Sと共通の398cc水冷DOHC単気筒エンジンを搭載。ドライサンプ方式で重心を低く抑えつつ、ユーロ5+規制やOBD IIに適合。電子制御スロットル(Ride-by-Wire)、チタン吸気バルブ、中空ナトリウム封入バルブ、10ホールインジェクターを採用し、レスポンスと環境性能を両立しています。

DR-Z4SM エンジン性能一覧

項目内容
エンジン型式水冷DOHC4バルブ 単気筒
総排気量398cc
ボア × ストローク90.0mm × 62.6mm
圧縮比11.1 : 1
燃料供給方式電子制御スロットル(Ride-by-Wire)+フューエルインジェクション
点火方式デュアルイリジウムスパークプラグ
吸気バルブチタン製バルブ
排気バルブ中空ナトリウム封入バルブ
クランクケース新設計で機械抵抗を約20%低減
最高出力・最大トルク公表値未発表(欧州規制対応仕様)
トランスミッション5速リターン式
燃費(WMTCモード)28.4 km/L(DR-Z4S共通値)
CO₂排出量82 g/km(共通値)

大型ラジエターも共通装備で、冷却性能は十分確保されています。

SDMSとトラクションコントロール

電子制御もDR-Z4Sと共通で、SDMSによる3段階の走行モードと、STCSによる4モード(ドライ、ウェット、グラベル、OFF)を備え、路面状況に合わせたセッティングが可能です。

シャシーの注目ポイント

新設計のスチール製ツインスパーフレームとアルミサブフレームを採用し、剛性としなやかさを両立。スーパーモタード仕様らしく、ホイール径とサスペンションストロークが4Sより抑えられ、よりクイックなハンドリング特性に仕上げられています。

スリムなタンクシルエットとシート

タンク容量は8.7リットルで4Sと共通。燃費性能はリッター28.4kmで、航続距離は約247kmと実用的です。

シート高は890mmと4Sより低く、ストリート走行時の足着き性に優れています。

リヤ足周りとサスペンション

リアは17インチのスポークホイールにオンロードタイヤを装備。

サスペンションのストロークは約277mmで、舗装路での安定性と十分な衝撃吸収性を兼ね備えています。

リアブレーキは片押し1ポッドキャリパー+240mmディスクを採用。ABSはリアのみOFF可能で、フロントは常時ON仕様です。

マフラーとテール周り

マフラーは4Sと共通デザインで、アップタイプの取り回しを採用。ヒートシールド付きで、タンデム時でも熱の影響を受けにくくなっています。

LEDテールライトとウインカー

リアには小型LEDテールライトとLEDウインカーを装備し、先進的かつ視認性の高いリアビューを実現しています。

まとめ – DR-Z4SMはどんなライダーに向くか

DR-Z4SMは、400ccクラスで約154kgの軽量ボディと、前後17インチホイール、310mmフロントディスクブレーキを備えたスーパーモタード仕様です。ストリートやワインディングでの軽快なハンドリングを重視しつつ、電子制御やLED装備で現代的な装備も充実。

DR-Z4と比較すると、オンロード向けのホイール径やオンロードタイヤを装備していますので、こちらの方が街乗り主体のライダーや、ワインディングで軽快な動きを楽しみたい人、オフロードよりも舗装路重視でDR-Zのキャラクターを味わいたい人に特におすすめできるモデルです。

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