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【現車確認】スズキGSX-S1000GX外観・足つきインプレ! 写真とスペックで電子制御サスペンションの魅力を紹介!

スズキの新型「GSX-S1000GX」の実車を見て来ました。この車両の魅力は価格が1,991,000円と200万円を切りながら、4気筒エンジンに前後電子制御サスペンションを搭載していることでしょう。

スズキはGSX-S1000GTというモデルも出していますので、スポーツツアラーという分野ではもう出てこないかと思いきや、電子制御満載でかっこいい!さらにETCも標準で搭載という、なんともコスパの高いモデルを出して来ました。

今回はそのかっこいい外観とシート高830mmの足つきを見ていきましょう。

サイズ感をGSX-S1000GTと比較!

GSX-S1000GX
  • 全長:2,150mm
  • ホイールベース:1,470mm
  • 最低地上高:155mm
  • 全幅:925mm
  • 全高:1,350mm
  • 車重:232kg
  • シート高:830mm

S1000GXから見ていきましょう。全長は2,150mmと、見た感じは大きく見えますが割とコンパクトな全長です。

ストファイのGSX-S1000の2,115mmと35mmの差しかなくほとんど変わりません。

GSX-S1000GT
  • 全長:2,140mm
  • ホイールベース:1,460mm
  • 最低地上高:140mm
  • 全幅:825mm
  • 全高:1,215mm
  • 車重:226kg
  • シート高:810mm

以前から登場していますGSX-S1000GXのサイズ感を見ていきましょう。

全長やホイールベースはGXと比較しても10mmしか変わりませんね。

幅に関しましてはGXはバーハンドルということもあり、GTと比較して100mmも幅広になっています。

車重は、GXはGTよりも6kg増加していますね。

カワサキの4気筒ツアラーは260kg近かったりするので、スズキのGTやGXは意外と扱いやすい感じにまとめてきていますね。

スペック

スペック
  • エンジン形式:DTB1 水冷4ストローク直列4気筒 DOHC 4バルブ
  • 排気量:998cc
  • 最高出力:150馬力(11,000回転)
  • 最大トルク:105N・m ※10.7kgf・m(9,250回転)
  • 圧縮比:12.2 : 1
  • トランスミッション:6速リターン
  • 燃費(WMTCモード):17.0km/L

エンジンスペックはGSX-S1000シリーズ共通です。ネイキッドのGSX-S1000と同じスペックで、特にツアラー用にエンジン特性のチューニングは行っていないようです。おそらくメカ的にではなく電子的な走行モードで味付けをやっているかもしれません。

もともとスポーツタイプのエンジンを街乗り想定のGSX-S1000用にチューニングしたもののようですので、そのままでも十分なのでしょう。

4気筒スポーツタイプのエンジンですので、燃費はそこまで良くなく、リッター17kmです。

ヘッドライト

ライトは縦2眼に加えて、両サイドに目のようなポジションランプが装備され、かなりかっこいいです。

高いウインドスクリーンと防風性能

複雑で立体的なフロントフェイス。左右に内蔵ウイングレットのような整流効果がありそうな形状をしています。

3段階の高さ調整が可能な大きめのウインドスクリーンが装備されています。

S1000GTは高さ調整不可で、大きめのスクリーンは別売りオプションでしたので嬉しい装備ですね。

逆にこれ以上高めのハイスクリーンのオプション設定はありません。

サイドカウルもワイドに広がり、身体に風を当てない工夫がされています。

フロントカウル、ウインドスクリーン、ナックルガードなどを含めた全体での風洞実験を繰り返しエアロダイナミクス追求。

高い防風性能を実現しています。

前後サスペンションはSHOWA製電子制御サスペンションEERAを搭載

前後サスペンションは電子制御サスペンション「スズキアドバンスドエレクトロニックサスペンション(S.A.E.S.)」をスズキの二輪車で初めて採用しています。

リヤは電子制御サスで、フロントはメカニカル調整のモデルはいくつもありましたが、前後両方をやって来ました。

スズキアドバンスドエレクトロニックサスペンション(S.A.E.S.)をスズキの二輪車として初採用。
前後共に150mmのホイールトラベルを備え、路面入力に応じた減衰特性を発揮。長距離走行時の疲労を軽減し、快適な走行に貢献する。
GSX-S1000GX専用にセッティングを施した日立Astemo株式会社(SHOWA)製電子制御サスペンションEERA(Electronically Equipped Ride Adjustment)は、電子制御ダンパーとして進化したSFF(SeparateFunction Front Fork)- CATM(カートリッジタイプ)と、BFRC(Balance Free Rear Cushion)-lite®を搭載。その結果、スムーズかつ安定した乗り心地が得られ、さまざまな走行シーンに合わせたサスペンション特性を提供する。

https://www1.suzuki.co.jp/motor/lineup/gsxs1000xrrem4/?page=top

リヤサスペンション調整は便利なAUTOモードもあります。

リヤサスペンションのプリロードアジャスターを電子制御化することにより、サスペンションモードを走行シーンに応じて4つの中から選択可能。
AUTOモードは、リヤサスペンションのプリロードと減衰力を自動で調整。タンデムや荷物の積載状態に応じて車体姿勢の変化を検知し、適切な姿勢を保つよう自動補正するオートレベリング(プリロード補正)機能を搭載。積載状況に合わせてフロントの減衰力も自動に調整する。
マニュアルモードは、①一人乗り、②一人乗り+荷物積載、③二人乗りの3つのモードから選択。
さらに、ライダーの好みに合わせAUTOモードでは±3段階、マニュアルモードでは±4段階の調整が可能。

https://www1.suzuki.co.jp/motor/lineup/gsxs1000xrrem4/?page=top

単純に硬さの調整ということではなく、ライダーの人数や路面状況に応じた調整という感じですね。

オートレベリング機能、路面の変化に対応して追従性と快適性をさらに向上させる「スズキフローティングライドコントロール(SFRC)」を搭載しているので、多少の凸凹でも水平に感じるのでしょうね。

リヤサスペンションのプリロード調整の油圧ポンプユニットが別体型のようで、タンデムシート脇に大きな筒があるのが特徴的です。

フロント・リヤブレーキ・ホイール

フロントブレーキはブレンボ製。

ダブルディスクで、対向4ポッドのラジアルマウントキャリパーです。スポーツタイプの強力なブレーキですね。

ホイールは17インチのキャストホイール。スポークが細くて軽量そうですね。

トリトンブルーメタリックの場合はホイールもブルーになり、マットグリーンとブラックの車体カラーの場合はブラックのホイールカラーとなります。

タイヤサイズはフロントが120/70ZR17で、リヤが190/50ZR17。タイヤの種類はダンロップの「スポーツマックス ロードスポーツ2」を履いています。

リヤはメーカーが変わってニッシン製の片押し1ポッドキャリパーです。標準的ですね。みんなこれです。

タンク容量

タンク容量は19リットルです。ツアラーとしては十分ですね。

航続距離は約323kmです。

無縁プレミアムガソリンですので、ハイオクとなります。

メーター

メーターは6.5インチのTFT液晶マルチインフォーメーションディスプレイ。

専用アプリ「SUZUKI mySPIN」をインストールしたスマートフォンと連携すると画面にマップなどを表示することができます。

メーターの左横にはUSBソケットを標準で装備し、充電にも対応しています。

ハンドル

ハンドルはバーハンドルタイプで幅広です。Vストロームのようなアドベンチャーバイクのようですね。

トップブリッジから伸びるステムにはフローティングハンドルマウントを搭載し、振動緩衝材を入れることで手に伝わる振動を軽減し疲労軽減に貢献します。

右手側はシンプルで、キルスイッチスタートスイッチ一体型スイッチとハザード、そしてクルーズコントロールの起動スイッチがあります。

左手側はウインカーやホーンの他に液晶ディスプレイの操作のための十字キーとクルコンのスピード調整ボタンなどがあります。

マフラー

マフラーは思ったよりもショート。ツアラーやアドベンチャータイプは大きなマフラーがリヤに向かってかち上がっている車両が多いですが、こちらはGSX-S1000シリーズ共通のマフラーです。

大きな膨張室を下部に抱えることで、マスの集中化を図っているようです。

シート・足つき

シートはフロントとリア分離型。

座面は広く分厚いので長距離も楽々でしょう。ライダーシートも絞り込まれて足つきが良くなる工夫がなされています。

シート高は830mmですが、身長168cmがまたがるとどうなるでしょう。

ブーツを履いて両足つま先といった感じです。

乗れなくはないですが、親指の腹くらいがつけばもっと安心感があるでしょう。

つま先だけではまたがってから車体を真っ直ぐに起こすのは結構大変かと思います。

基本片足で乗ることになりそうですね。

やはり身長168cmでは、810mmぐらいでが両足親指腹くらいとなり、安心感の限界です。

リヤキャリア・テールライト

アルミ製の軽量なリヤキャリアを標準で装備。グラブバーと一体のデザインとなっていてスタイリッシュです。

テールライトは大きめのLEDタイプです。

デメリットはグリップヒーター無しとローシート設定なし

正直なところ、前後電子制御サスペンションが入って200万円を切っている車体価格というだけでコスパが高いこの車両。

カワサキとか、BMWとかが出すと250万円くらいになりそうですがさすがコスパのスズキです。

デメリットを挙げるとするならば、グリップヒーターが標準装備でない点でしょうか。

逆に約200万円の車両でグリップヒーターをケチらないで欲しいとは思いますが、200万円未満にするためにあとちょっと何を削るかとなった時にグリップヒーターとなったのかもしれません。とは言っても3万円くらいですけどね。

私はタイガー900に乗っていますが、ハンドガードがあれば別にグリップヒーターをつけなくても大丈夫ではあります。

あと気になったのは、シート高830mmという点です。この手のスポーツツアラーは大体日本人を乗せる気がない車種が多いですが、なんとローシートのオプション設定がありません。

オプションシートは「プレミアムシート」と「コンフォートシート」という15mm分厚くして快適性を謳うオプションシートとなります。

余計足つきを悪くするシートしかありません。さらにこのツアラーに欲しいシートヒーターもオプション設定がないのが残念な点ですね。

見た目は長距離ツーリング向けですので、ヒーター類を充実して欲しいところでした。実際、防風性能の高いバイクであればヒーター系は使わなくても厚着をすれば大丈夫な方もいるとは思います。

とにかく、身長160cm台以下で乗りたい方はシートのあんこ抜きやローダウンリンクで対応するしかなさそうです。

最近のスズキさんはVストローム1050や800DEのような身長は170cm以上ないと結構辛いバイクを出しがちです。完全に海外を見据えていますね。

ここ半年でタイガー900に乗り換えてしまった私ですが、デザインがカッコ良すぎてタイミングが合えば買っていたかもしれません。

このデザインのかっこよさは最強。好みです。

皆さんの参考になれば幸いです。

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