Vemuram Myriad は、近年最も注目を集めているファズペダルの一つです。伝説的なギタリスト、ジョシュ・スミス氏も愛用するこのペダルは、荒々しいファズサウンドからガラスのようなクリーントーンまで、その多彩なサウンドで、多くのギタリストを虜にしています。
私の買ったきっかけはもちろんAsshさんの動画を見て。Asshさんの音がカッコ良過ぎて、ちょっとプレミア価格ですが購入してしましました。Asshさんのセッティングも後で見ていきましょう。
ジョシュスミス氏はMyriad Fazzと区別するために「Big Myriad」と呼んでいます。
「Myriad Fazz」といえば、現在生産終了しているにも関わらず、ギタリストのAsshさんがこのMyriadの半分サイズの「Myriad Fazz」の驚愕のサウンドを紹介してから価格高騰している注目のペダルです。
その「Myriad Fazz」にループ機能、ミキサー機能を追加搭載したモデルで、2020年の8月に発売したモデル。
2024年現在ではほとんど中古市場に現れず、価格は当初の価格である税込65,780円から、若干上がって7〜8万円ほどのプレミア価格で市場で取引されています。
この記事では、Vemuram Myriad の魅力を徹底解説します。サウンド、使い方、ドライウエットなど、あらゆる側面からこのエフェクターを掘り下げていきます。
目次
Vemuram Myriad のサウンド
Myriad のサウンドは、一言で表現するのは難しいほど多彩です。ヘビーなトラディショナルなファズサウンドから、現代の音楽に適合するディストーションライクなファズ、そしてギターのボリュームを絞ればガラスのようなクリーンサウンドまで幅広いサウンドを生み出すことができます。
Myriad のサウンドは、荒々しさの中に非常に滑らかで 透明感があるようなサウンドです。従来のファズペダルのような、ガサガサしたサウンドとは一線を画しています。そのため、クリーンなギターサウンドとの相性も抜群です。
Myriad は、様々なジャンルの音楽に合わせることができます。ロック、ブルース、ジャズ、ファンクなど、どんな音楽でも Myriad なら最高のサウンドを生み出すことができます。
パッケージ・開封
箱は段ボールではなく、化粧箱に入っています。ザラザラとして高級感がありますね。
こちらなんとシリアルナンバーが2桁(シリアルは消してあります)の個体ですので初期型となりますね。
商品名もシリアルも手書きです。
Myriad Fazzも初期の個体は化粧箱に入っているようで、後期になると普通の箱になります。
蓋を開けるとスポンジに覆われたMyriadが現れます。
私は中古で購入しましたので付属品は全て揃っていないかもしれませんが、取扱説明書、ステッカー、バイアス調整の小さいドライバーが付属しています。
本体をじっくりと見る
Myriadは大きさ的にはMyriad Fazzの2.5個分の大きさですね。
Myriad Fazzにはないイラストが特徴的ですね。このイラストだけでもテンションが上がります。
右側はギター側からの「IN」のみあります。
左側のアンプ側は「OUT1」、「OUT2」があり、OUTがMIXサウンドの出口のようです。おそらく通常はOUT1を使えば問題ないようです。
同時に2つのアンプを鳴らせるのがこのエフェクターの特徴です。
上部には色々と端子がありますね。DC9V端子も裏面にあります。
SNDとRTNに繋ぐことで、その機材の音とFAZZの音とをブレンドすることができるようですね。
Myriad FazzといえばトリマーによるBIAS調整。もちろんこのMyriadにもあります。
半分はMyriad Fazzですね。
裏にはシリアルナンバーがありました。いつものゴールド文字の手書きです。
ゴム足が最初からついています。
半分はMyriad Fazz
このエフェクターの名前は「Myriad」ということで、「Myriad Fazz」ではありません。FAZZがあえて抜いてあります。
これはMIX機能によってFAZZを超えた音を出せるということでしょうか。
しかし、半分はMyriad Fazzですので、そのファズ音は出ます。
使用感レビュー:最初はASSHさんのような音は出ない
ASSHさんがMyriad Fazzの紹介動画で、ジョシュスミス氏がいい音を奏でていたのを聴いて買ったが、最初買ってきて弾いたら、イメージと違う、間違えたかな?と思った、とおっしゃっていました。
いわゆる伝統的なぶちぶちっとしたファズの音がしていて、使いづらい、弾きづらいと感じたようです。
私もそう感じました。買って最初に出た音はブーツという音で、なんだこれは?ハズレ個体か?と思いました。でも不思議と何日かしたら段々と落ち着いてきます。
コツは左側のツマミ「FAZZ-LV」のつまみを最小にしてから、ちょっと持ち上げてグンと少し音が出るくらいにします。そして右側のFUZZをあんまり上げないで、小さい「FEEL」を多めに回す。
音が小さい場合はアンプの音量を上げるか、他のオーバードライブエフェクターやブースターを組み合わせて音を大きくしてあげればOK。
そうすれば、ディストーションライクな音が出ます。
ぎらついたクリーンを出したければ、ギター側のボリュームを7以下に下げれば、欲しい音が出ます。
LOOPスイッチを入れるとどうなる?
このループ機能ですが、ルーパーのような録音して流してくれる機能ではないです。
私はSEND RETURN端子のあるアンプを持ち合わせていませんので、特にLOOP機能は試していません。
ですが、この左側にあるLOOPスイッチを押すとどうなるか気になりますよね。押すと青いランプが点灯します。
ちなみにFAZZの方は赤ですので、かなり見分けがつきやすい色です。
これを押すと、ぐんっと音圧が上がる感じがします。
ブースターを入れたかのようになりますね。
またMIXをWETにするとちょっと滑らかになるような感じがあります。
正直、耳が痛くなる感じがあるがかっこいい音が出る!
このMyriadの音はファズファズしている音というよりかは、ディストーションライクな音が欲しい方向きなエフェクターです。個人的には耳が痛くなる感じがするので長時間は弾けないのですが、かっこいい音がします。
これを買う人はジョシュスミスもしくはASSHの音のようにかっこいい音を目指している方かと思いますので、エフェクターの設定は特に気をつける必要があります。
何日か弾いていると、何かが慣れてくるのか、突然あまりファズ感がしなくなってきますので、間違った!と思ってもしばらく弾いてみることをお勧めします。でも正直なところ、私はレスポール(ASSHさんはストラトの動画が多い)だし、アンプも違うのでASSHさんのような音とはちょっと違う気はしますが、十分雰囲気は楽しめると思います。
このMyriadの特徴であるループ機能とミキサー機能は、まだ使ったことはありません。しかし、この機能は使いこなすことで、ギター演奏の可能性を広げてくれる非常に強力な機能です。これらの機能をマスターすることで、今まで想像もできなかったようなサウンドを作ることができます。
Vemuram Myriadは、まさに 創造性のツール です。ぜひ Myriad を使って、あなただけのオリジナルサウンドを創造してみてください。
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