スペシャライズド S-WORKS EVADE3が発表されました。EVADEといえばサガンやカベンディッシュといった選手がその初代EVADEを使用してツールを勝ちまくった伝説のヘルメットです。個人的にはKASKのPROTONEかスペシャライズドのEVADEどっちを購入するか迷ったほど、速くなれるかもと期待させるヘルメットになります。
あのEVADEがついに三代目にモデルチェンジするとのことです。初代はかなりタイムトライアル用のヘルメットに寄せたデザインがかっこよかったのですが、2代目でちょっとシンプルになってしまい、今回はそれがさらに洗練されたという印象でしょうか。
価格は税込33,000円です。
ヘルメットとしては高級な部類。その性能はいかに。
今回はかっこよくて空力に優れたS-WORKS EVADE3をご紹介します。
目次
初代は最強
私にとってのEVADEはこの形です。カベンディッシュのスプリントを思い出しませんか?
まるでエイリアンの頭部のように長くて、タイムトライアル用のヘルメットを想起させるデザインでした。
どう見ても速いでしょ!というデザインでものすごく欲しかったのを覚えています。
しかし、重量が300gと重めだったのでKASK PROTONEの方を選択しました。
カヴェンディッシュのスプリントは何度見ても痺れますね。
サガンもこのヘルメットで勝ちまくっていた印象ですね!
2代目はうーん
正直なところ2代目はほぼ印象にありません。
あのエイリアン形の空力デザインが削ぎ落とされてシンプルになってしまいました。
合理的に考えたらあれほどはいらないとなったのでしょう。
空気を取り入れるエアインテークの形が普通のヘルメットのようになってしまいました。今見るとちょっと古さを感じさせるデザインとなっています。
開口部を見ると初代は頭が暑いとクレームが入ったのかもしれませんね。
ついにEVADE 3へ!
そして2022年、3にカッコよく進化しました。
この動画では2と3の違いがよく分かります。
今回のテーマは「クーリング性能」とのこと。
空力に関しては合格だが、あと涼しさがもう一歩という意見をフィードバックしたモデルということになりそうです。
前作よりも開口部が広げられて、10%も多く空気を取り入れられるそうです。
2よりも前面の開口部が四角い感じになり、より現代的に洗練された印象になりました。
側面のベンチレーションホールが無くなり、風を受け流すためのデザインとなりました。
ベンチレーション部分は空力的にはないほうが良いようです。
その代わりに前面と後頭部の穴を大きくすることで風の通りを良くしていて爽快感がアップしています。
重量は300g前後
Sサイズが280g
Mサイズが300g
Lサイズが330g
と3万円以上する高級ヘルメットとしてはちょっと重めです。
低速時は蒸し蒸しか
空気を取り入れるベンチレーションが前と後ろのみで、頭頂部と側面は廃止されました。
これによる空力性能は格段に向上するでしょう。
スプリントやダウンヒルなどでかなり有利です。
しかし一般サイクリストの街中走行時はどうでしょうか。
サイクリングロードなどで走り続けられ、風が常に入っている状況では良いですが、信号で頻繁に停車する街中では夏場はちょっとキツイかもしれませんね。一方、冬場は頭が他のヘルメットよりも暖かいかもしれません。
あと重いので慣れるまでは少し首に負担がかかり、違和感を感じる方もいるでしょう。
でも、我々一般サイクリストにとってのロードバイクは気分の世界です。かっこいいものを身につければそれだけでウキウキしてくるものです。
ちょっと最近ロードバイクに乗れてなくて気分を上げたい方はぜひ買ってみてはいかがでしょうか。
最速を目指して。