SONY FE 85mm F1.4 GMは高価だ。
でも私は経験上知っている。いいレンズがあれば、最高の写真っぽいのが撮れることを。
ポートレートを撮りたい。だから中望遠レンズが欲しい。被写体との距離感を考えると85mmが適切かな。ソニーでいいレンズは間違いなく85mm F1.4だ。
でも私は迷った。
FE 85mm F1.8がいいらしい。コスパ最高という口コミが多い。
AFが速く。重さは半分くらい。ボケも必要十分。価格は4分の1くらい。
持ち運ぶのにも、お財布にも優しい。
でも私は信じた。
85mmはF1.4でなくてはならない、という言葉を。
口コミではAFが遅い、AF時の音がうるさい、そして重い。
α7Ⅲにつけてみたが、上の悪い口コミを激しく感じることはなかった。
AF速度はいたって普通。感覚としてはパシッと合うというよりかは、スーっと合わせていく感じだ。キットレンズとして入っているような安いレンズと同じぐらいかなという印象。あまりに口コミが良くないので、ビビっていたが、いい意味で裏切られる。
これまでのα7シリーズのAF性能があまりよろしくなかったから悪い口コミが出回っていたのかもしれない。
駆動音も特に気にならない。
レンズ単体の重さは確かに重いが、本体が一眼レフに比べて軽いので、すぐ疲れることはない。一日中は厳しいかもしれないが、普段は肩にかけて撮影する時のみ手に取れば、2時間ほどなら疲れを感じることはない。
α7Ⅲと組み合わせれば、精神的にもだがあまりストレスを感じない。
多少AFが遅くとも、シャッターを押せば、全てが報われる。そんなレンズだ。
対して安いレンズは、苦労してシャッターを切ってもヌルッとした写真を生み出す可能性があるのだ。
芯のあるピント、コントラスト、美しいボケ。
ポートレートには最高のレンズだ。