
「郵便局の転居届が生きていたせいで、実家に送ったレターパックが勝手に現在の住所へ転送されてしまった……。『そのまま届けてほしいのに!』とお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
郵便局では、転居して新しい住所へ引っ越した際に「転居届」を出すと、旧住所宛の郵便物を自動的に新しい住所へ転送するサービスを提供しています。便利な反面、引っ越し後長期間経っているにもかかわらず、転居届がまだ有効なままになっているケースだと、“思わぬ荷物が勝手に転送されてしまう”トラブルが起きることもあります。
転送が始まってしまった郵便物を“実家”や“旧住所”に受け取れるようにする方法を、日本郵便のお客様相談センターへ問い合わせ方法を聞き、その後その方法を試してみましたが、結論、そのやり方でも転送をキャンセルすることはできませんでした。
意図しない郵便物の転送を止めたい、あるいは以前の住所で手に入れたいとお考えの方は、私の体験談を見ていただいて、参考にしていただければと思います。
目次
ある日突然、実家に送ったはずの荷物が転送されている⁉

先日、帰省中の妻宛に荷物を送ろうと、日本郵便のレターパックを利用しました。送り先は妻の実家。もう届くだろうと思い、「日本郵便の追跡サービス」で状況を確認したところ、「最寄りの郵便局に到着」となっていました。ところが、そのステータスの横には「転送」の文字が……。
「実家にいるはずなのに転送⁉」と驚き、よくよく調べてみると、どうやら妻が以前提出していた転居届のせいで、現在の家(私たちの自宅)に郵便物が転送される設定がそのまま生きていたのです。
- 実家から引っ越したのはかなり前。
- 転居届を出していたことすら意識していなかった。
- その結果、妻宛の郵便物はすべて現在の家に転送される状態になっていた。
そんな経緯で、レターパックが地元の郵便局に届いたものの、転送の手続きが始まってしまい、2日ほど郵便局で止まっていたわけです。
転送を止めたい!日本郵便に電話してわかったこと
「今からでも転送をキャンセルして、実家で受け取れないだろうか?」と思い、お客様相談センターに電話してみました。しかしオペレーターの方に言われたのは、
「転居届が出ている場合、転送をキャンセルすることはできません。今から転送先の住所にお届けします」
というもの。つまり、私たちの場合は、一度転送先である自宅に届くのを止めることはできない、ということでした。
それでも諦めない!転送先で受け取らない→再配達先を変更する方法

オペレーターが教えてくれた、転送後でも実家で受け取るための裏ワザがこちらです。
- 転送先(現在の住所)に荷物が届く
郵便はまず、転居届の登録通りに転送先へ運ばれます。 - 転送先で受け取りをあえて「保留」にする
不在のタイミングなどで郵便物を受け取らないと、ポストに不在票が入ります。 - 不在票を使って再配達申し込みをする
不在票に記載のある連絡先やWEBから、再配達の依頼先を“実家近くの郵便局”に指定します。 - 実家近くの郵便局まで受け取りに行く
再配達先を実家最寄りの郵便局にすれば、そこへ荷物を送ってもらえます。受け取りには身分証明書等が必要になる場合があるので、忘れずに。
この手順を踏めば、多少面倒ではあるものの、最終的に実家で荷物を受け取ることができるのです。
ポイントまとめ

- 転居届が有効な期間内(1年間+最大1年延長)では、宛先が旧住所の郵便物は自動的に転送される。
- 転送を途中でキャンセルすることはできない(日本郵便の規則上、転送先への配送が優先される)。
- 転送先で受け取らずに不在票を利用し、再配達先を変更できる。
もし意図せず転送されてしまったら?
- まずは追跡サービスで荷物の動きを確認
- 実家や旧住所で受け取れない場合は、不在票を利用して再配達先を変更
今後同じことを避けたい場合は、転居届の期限を確認するまたは転居届を取り下げるなどの手続きも検討する。
余談:今後のために転居届の確認を!
- 長期不在・引っ越し後、転居届を放置していると思わぬところでトラブルになることがあります。
- もし再び実家など旧住所宛の郵便をスムーズに受け取りたい場合、転居届を取り下げる(または新たに転居届を出し直して正しい住所との関係を更新する)という方法もあります。
そもそも転送されないようにするには?実家宛てを“家族の名前”にして送るのもアリ
今回のように「本人宛の郵便物は転居届で転送される」という仕組みがあるため、同じトラブルを避けたい場合は、そもそも宛名を変更することも一つの手段です。具体的には、
- 実家のお父さん・お母さん・兄弟など、転居届の対象ではない家族の名前宛にして送る。
これなら、転居届に登録された“本人”の郵便物とはみなされないため、転送される可能性がグッと下がります。
ただし、家族の名前で送る場合は「受取人(家族)にきちんと中身の共有をしておく」「レターパックの受取印を押してもらう」など、事前のコミュニケーションはしっかり行いましょう。また、実家宛てに定期的に郵便物を出している場合は、転居届の取り下げや宛名の工夫を検討するのがベターです。
意図しない転送を防ぐ&転送されちゃった場合の最終手段
- 転居届は有効期限内だと自動的に転送が実行される
- 途中キャンセルはほぼ不可(一度動き出したら転送先に到着まで止まらない)
- 転送先で受け取らずに、不在票を利用することで“再配達先”を旧住所付近に変更できる
- 最初から“実家の家族の名前”宛で送っておけば、転送トラブルを回避可能
1. 郵便追跡サービスで荷物の状況をマメにチェック
2. 不在票を有効活用して、再配達先を指定
3. そもそも転送回避のために宛名を家族にする、または転居届を取り下げる
もし同じような状況に遭遇した場合、上記のポイントをぜひ活用してみてください。少しだけ手間がかかりますが、“不在票”を起点に住所変更をすれば、実家などの旧住所近辺で再度受け取りが可能になります。
郵便物の転送は便利なサービスですが、いざ使う場面がなくなっても転居届が有効な間は引き続き転送されるため、**「転居届がまだ残っていないか」**を定期的に確認するのも大切。転送にまつわるトラブルを回避して、スムーズに荷物を受け取りましょう!
不在票を活用した再配達テクニック…は通用しない?
オペレーターからは、
- 転送先で受け取らず、不在票を入れてもらう。
- その不在票を使って、再配達先を実家近くの郵便局に指定して受け取る。
という方法を提案されました。これなら多少面倒でも実家で受け取れるかと期待したのですが、実際に不在票を受け取り、再配達の依頼をしようとしたところ「この郵便物では申し込みができません」とエラーが発生。結局、自宅(転送先)への再配達しか受け付けてもらえませんでした。
このように、郵便物の種類や状況によっては、不在票を使った再配達先変更自体ができないケースもあるのです。
結論:転送されたらキャンセルはできない、その理由とは?
実際の体験を通してわかったように、一度転送の指示がかかった郵便物(特にレターパックなど)では、基本的に転送をストップして旧住所や別の場所に届けてもらうのは極めて困難ということです。
- 日本郵便のシステム上、転居届がある場合は“優先的に転送先へ配達される”フローになっている
- 不在票を活用した再配達先変更も、郵便物の種類や配達ルールによっては「対象外」となり実行できない場合がある
今後、同じトラブルを防ぐには?
- 転居届の有効期限を把握し、不要なら取り下げる
- 実家などに送るときは、家族名義での宛名を活用する
- 郵便物を出す前に「自分(または家族)は転居届が生きていないか」を確認
まとめ

- 転送が始まった郵便は途中でキャンセル不可。
- 不在票を使った再配達先変更も郵便物によってはできないケースがある。
- どうしても旧住所や実家で受け取りたいなら、家族宛ての名義にするのが安全策。
実体験から導き出したこの結論を、ぜひ皆さんのトラブル回避に活用してください。郵便物の転送は便利なサービスですが、想定外に働いてしまうと本当に厄介。今一度、転居届の存在や宛名の工夫について見直してみることをおすすめします。